自然の風景を描いた日本画展、新たな素材や独自の表現を追求

2020.11.14 06:15

奥田元宋《遠山白雪》 1989年 BBプラザ美術館蔵

(写真6枚)

『日本画コレクション 自然へのまなざしー絵とこころ』が、「BBプラザ美術館」(神戸市灘区)で11月17日よりおこなわれる。同館の所蔵品を通して今日に至る日本画の歩みを振りかえり、その魅力を再確認する展覧会だ。

意外かもしれないが、「日本画」という言葉は明治時代の西洋画導入以降に用いられるようになった。西洋の絵画技法や芸術観が輸入されたことにより、それまでの伝統的な絵画が相対化されたのである。

つまり、日本画は最初から伝統と現代、保守と前衛という二律背反的な側面を併せ持つ存在なのだ。それは今日も同様で、戦後の若き日本画家たちは、新たな素材の開拓や伝統にとらわれない独自の表現を追求し、新しい日本画の創造に邁進してきた。

加山又造《火山月光》 1973年 BBプラザ美術館蔵

本展は、人物画、風景画、花鳥画、新しき日本画の4章に分けて構成。画家たちが注いだ自然へのまなざし、その心を伝えようと試みる。作家は、高山辰雄、石本正、東山魁夷、杉山寧、奥田元宋、加山又造、平山郁夫、前田青邨、星野眞吾、下村良之介ら。

作風は一様ではなく、むしろその多様性が今日の日本画の魅力となっている。また神戸在住の画家・西田眞人の協力を得て、岩絵具、膠、和紙、筆などの画材を展示。それらを通して日本画の根源を覗くコーナーも設置される。期間は2021年2月7日まで、料金は一般400円。

文/小吹隆文(美術ライター)

『日本画コレクション 自然へのまなざし-絵とこころ』

期間:2020年11月17日(火)~2021年2月7日(日)※月曜休(11/23は開館、11/24・12/21~1/5休館)
時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで
会場:BBプラザ美術館(神戸市灘区岩屋中町4-2-7 BBプラザ2F)
料金:一般400円、大学生以下無料(11/28・29は関西文化の日として無料)
電話:078-802-9286

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