閉店した京都の老舗惣菜、人気スーパーで復活

2020.10.30 06:15

「井上佃煮店」の人気商品だった「万願寺とうがらし昆布」

(写真3枚)

2019年12月に閉店した京都・錦市場の惣菜専門店「井上佃煮店」の惣菜が、スーパーマーケット「フレンドフーズ」(京都市左京区)で10月30日から復活する。

昔ながらの量り売りで、「万願寺とうがらし昆布」「いかみょうが酢」「ちりめん山椒」などが人気を誇った創業136年の同店だが、顧客層の変化などにより惜しまれながら廃業。そんななか、もともと取引関係にあった同スーパーが、楽しみにしているお客のため、伝統的な味を守るため、販売を開始することに。

1977年に誕生した「フレンドフーズ」は下鴨に1店舗あるのみだが、「おいしく、少なくとも身体に悪くはない『ほんまもん』だけを届ける」がモットー。そのため、独自のセレクトを追求し、周辺の住民はもちろん、わざわざ遠方からも買いに訪れる客が少なくない。

「ほんまもん」を失ってはいけないと危機感を抱いた同スーパーの藤田俊社長が「井上佃煮店」を説得。最終的には同店の事業を法人化し、元社長が再就職することでしっかりと惣菜製造ノウハウや味、名前と歴史を後世へと引き継げるようにしたという。

9月から試験的に発売を開始していたが、今後は晩ごはんを想定して夕方から販売予定。10月30日・31日は『井上佃煮店復活祭』と称して店内にコーナーを大きく設けて展開される。

「フレンドフーズ」

住所:京都市左京区下鴨北園町10-6
営業:10:00〜21:00 無休
電話:075-722-0451

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