文楽人形もマスクを着けてコロナ対策、斬新な観劇マナー映像

2020.10.29 06:45

公式サイトの「国立文楽劇場へご来場のお客様へのお願い」動画より ©文楽を中心とした古典芸能振興事業実行委員会

(写真5枚)

4月から中止されていた古典芸能・文楽(人形浄瑠璃)の公演が、10月31日に『錦秋文楽公演(きんしゅうぶんらく)』で再開。新しい観劇マナーを紹介するオリジナルVTRに、文楽人形が出演している。

大阪生まれで日本を代表する伝統芸能・文楽。「ユネスコ無形文化遺産」として世界でも評価が高いが、コロナの影響で公演が中止となり、再開後も観客動員数を縮小するなど厳しい状況が続いている。

約半年ぶりの再開に当たって、コロナ禍でも安心して観劇できるよう、文楽人形が出演するオリジナルVTR「ご来場のお客様へのお願い 国立文楽劇場」を作成。

文楽人形がマスクを着けて検温したり、手を消毒したり、間隔を空けて席に座るなど、わかりやすく親しみやすい内容になっている。

松井一郎市長は定例会見で、大阪の文化芸術活動への支援について「芸術文化というのは人の生活や心を豊かにする。大阪は古くから伝統芸能活動が盛んで、この多様性が魅力。会場のコロナに対する対応を十分実施する支援をしながら文化をしっかり守りたい」と語った。

『錦秋文楽公演』は11月23日まで。一般チケットは1等5000円、2等3500円、学生はすべて3500円で発売中。

取材・文・写真/岡田由佳子

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