かわいいが日本の伝統を守る、注目の工房[PR]

2020.10.13 09:15

ラップ代わりになる「aco wrap」。この色が伝統工芸を伝えるための役割を担っている

(写真8枚)

日々使うものだから、ちょっと環境のことを考えてセレクトする・・・そんな思いから企画された催事『好きからはじめる エコかわいいマーケット』が、「阪急うめだ本店」9階の祝祭広場(大阪市北区)で10月28日〜11月2日に開催される。

11ブランドがそろうなか、カワイイやエコだけにとどまらない、日本の伝統文化を守り続けるためにひと役買うアイテムも。今回は、小学生の自由研究から生まれたかわいい和紙「Food Paper(フードペーパー)」と、何度も繰りかえし使える蜜蝋(みつろう)と奄美大島の職人による「aco  wrap(アコラップ)」を紹介。


「Food Paper」の野菜と果物からできたノート

和紙が消えてしまう!? 小学生が辿り着いたのは・・・

後継者問題なども含め伝統工業は斜陽産業といわれるが、原料不足が深刻な問題となっているのが和紙。植物からとれる原料の収穫量が激減しており、そのうちのひとつ楮(こうぞ)にいたっては最盛期のわずか1.2%。また、和紙には欠かせないトロロアオイを、全国生産7〜8割担っていた農家が2019年に生産中止を発表している。

まさに、危機的状況に陥っており、そんな状況を心配したのが当時小学校4年生だった五十嵐優翔くん。老舗の越前和紙工房「五十嵐製紙」(福井県越前市)で生まれ、母は伝統工芸士。本来であれば捨てられる野菜や果物の皮などを使って、自由研究を5年間も継続した。

畑で採れた野菜などを使って、研究を続けた五十嵐優翔くんと、伝統工芸士である母の匡美さん

その研究成果をもとに、母親が紙を漉いて誕生したのが「Food Paper」だ。自然から生み出された淡くて優しい色合い、素材の一部も模様のように見えるのもかわいらしい。しかも、フードロス削減の対策としても活用でき、まさにエコ。

「野菜と果物からできた」シリーズとして、ノート(550円)やサコッシュ(3960円)、ストッカー(1430円)などさまざまな用途に使えるアイテムとしてラインアップ。人の温もりと、手作りだからこそ1枚ずつ異なる風合いなど、郷土や耐久性も強く、和紙ならではの魅力をちゃんと引き継いで伝えてくれる。


切った後に乾燥しないように、グルリと包める「aco wrap」。Sサイズ1320円は直径約13cm、Mサイズ1650円は直径約19cm、Lサイズ2915円は直径約33cm

1回限りじゃない! 自然の恵みで作られた天然ラップ

料理を保存するときに、切った野菜を保存するときに。気付けば台所で大量消費してしまうラップ。そんなときに、重宝するのが蜜蝋(みつろう)ラップだ。エコ大国とも呼ばれるオーストラリアではすでに一般的な存在となっており、繰りかえし使用できるのが魅力。

「aco wrap」はオーガニックコットンの生地に、岐阜県のミツバチの巣から採取した蜜蝋、ホホバオイル、天然樹脂を染みこませることで、やや粘着性がある質感に。そのためお皿や野菜などにもぴったりとくっついて、酸化や乾燥を防ぐ役割を果たしてくれる。

「金井工芸」では、自然の染料で染めていくため、少しずつ色合いが異なっていくのも魅力

こちらではフェアトレードで仕入れた素材を使用し、環境や生産者のことを考えているが、それだけではなく、奄美大島紬の泥染めをおこなう「金井工芸」(鹿児島県)とタッグを組んでいるのも注目だ。

奄美で伝わる伝統的な染色方法で、その歴史は記録されているだけでも奈良朝(710年〜784年)から。ただ現在は、大島紬の需要が減ってしまったこと、また後継者不足が懸念されている。

そんな「金井工芸」が自然の素材から染め上げる色の美しさを、生活に気軽に取り入れられるように提案。翡翠色、蘇芳(すおう)色、泥色など5種類の伝統色はどれも美しく上品な仕上がりに。ラップした状態も、かわいいと思わせてくれるひと品となっている。用途に合わせて3サイズあり(1320円〜)、洗って、自然乾燥すれば半年から1年間利用でき、最後は有機物が分解され土となり自然にもどっていく。

『好きからはじめる エコかわいいマーケット』

期間:2020年10月28日(水)〜11月2日(月)
時間:10:00〜20:00
会場:阪急うめだ本店 祝祭広場(大阪市北区角田町8-7)
電話:06-6361-1381(代表)

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