G20のインテックスや城ホール、コロナ対応で使用料半額に

2020.6.19 06:15

一般公開された『G20大阪サミット』の本会議場、お目当ての首脳の席に座る児童たちは大興奮(2019年7月2日撮影・大阪市内)

(写真2枚)

大阪市は6月18日の市長定例会見で、国際展示場「インテックス大阪」(大阪市住之江区)の施設使用料を7月から2021年3月末まで原則半額にすることを発表。松井一郎市長は、「大阪城ホールも半額に。MICEを再起動させて、経済を活性化させたい」と語った。

多くの集客が見込まれ、経済効果の高いビジネス関連イベントと会場となる大規模施設のことを示すMICE(マイス)。「インテックス大阪」は2019年におこなわれた世界最高峰のMICE『G20大阪サミット』の会場であり、これまでにもさまざまなイベントが開催されてきた。

現在、新型コロナウイルス感染症の影響で全国のMICEが停滞するなか、コロナの感染拡大を抑えながら社会経済活動を再開させ、地域経済を活性化させていく必要性を示している大阪市。

松井市長は、「MICEは事業者、主催者のみなさんに大きな期待を持たれているが、コロナ対策のガイドラインに沿った運営となる。入場者数を絞り込むことで赤字になる恐れがあり、それでは開催しようと思う事業者が出てこない。そこで使用料半額を判断した」と経緯を語る。

また同様に、国内外の著名なアーティストのコンサートを開催してきた「大阪城ホール」(大阪市中央区)も施設基本使用料が原則半額になるとのこと。

今後について松井市長は、「ワクチン・治療薬が広まり、自由に往来できるようになって、コロナ前のようにMICEやエンタテインメントが普通に開催できるようになるには2〜3年程度かかると思う。今は対策をしっかりとりながら、地域経済の活性化に貢献できるMICEと魅力的なエンタテインメントを提供していただきたい」と期待を込めた。

取材・文・写真/岡田由佳子

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