元宝塚男役スター・七海ひろき「今の私がナチュラル」

2020.4.25 19:00

七海ひろきにとって初のフルアルバム『KINGDOM』に収録された『花に嵐』のMVより

(写真7枚)

「アルバムの真ん中には、息抜きができる曲」

──そんな活動のなかで発売された、初のフルアルバム『KINGDOM』は、七海さんにとってどのような1枚になりましたか?

全11曲を作詞させていただいたのですが、自信をもってお届けるできる作品になりました。宝塚を退団後、「新・七海ひろき」として活動するなかで、やはり応援してくださる皆さまがいてこそ、今の私があるという思いが強くて。

昨年発売のミニアルバム『GALAXY』では、宙組と星組にいた私が「皆さまと銀河の旅へ」という思いでつくり、次は「素敵な国(KINGDOM=王国)を皆さまとつくっていきたい」という気持ちを込めました。

──1曲目のリード曲『花に嵐』からとてもインパクトがありますね。

ドラマティックな曲調を聴いたとき、最初に浮かんだのが「ロミオとジュリエット」のような劇的な恋。ミュージックビデオでもそういう歌詞と曲が一致したものをつくりたいなと思いました。

撮影では、バンドの皆さんと「初めまして」だったのですが、皆さんとても素敵な方たちで、撮影が進むなかで、ピアノの方が最終的に立って弾かれるなど、ライブさながらの演奏をしてくださり、私もパワーをもらいました。

『花に嵐』のMVではバンドマンとのセッションも盛り上がり、「相乗効果があり楽しかった」と話す
『花に嵐』のMVではバンドマンとのセッションも盛り上がり、「相乗効果があり楽しかった」と話す

──劇的な恋ということで、七海さんも色々な表情をされていましたね。物語の主人公のような気持ちで臨まれたのですか?

そうですね。あとはこのアルバムは、「王族の血を引く双子の王子」という設定があるのですが、初回限定盤のジャケットが、やんちゃで明るい人気者の弟、通常盤のジャケットが、少し体の弱い頭が良くて優しい弟想いの兄、というイメージ。その両方のイメージも持ちつつ、ミュージックビデオの撮影をしました。

──映像には色々な面が出ていたわけですね。アルバムにはほかにもバラエティに富んだ曲が並んでいます。

今回のアルバムは結構ノリのいい曲が多かったので、真ん中の5曲目に息抜きになればと、『QQ』というほのぼのとした曲をもってきました。今回、私が作曲させていただいた『愛し君へ』以外は、「こういう曲をつくってみたい」と制作の方にお話して、曲を書いていただいたのですが、この『QQ』は私の好きなアザラシを歌にしたい、とお願いしてつくってもらった曲です。前半を聴いて、この曲でホワッと癒やされて、後半にまた盛り上がっていただけたらと。

──そのことを知らずに聴いても、曲調や歌詞からアザラシが浮かびました(笑)。もともと、アザラシを好きになったきっかけは?

幼いときに『少年アシベ』というアニメで、アシベくんがアザラシのゴマちゃんを小脇に抱えているのを見て、すごくかわいいなって。アザラシは飼えるものなのだと思っていました。もちろんその後、家では飼えないと分かったのですが(笑)、それからずっと好きで。今も白くて丸くてフワフワ、モフモフしたものが好きです。

──『愛し君へ』は作曲もされたということですが、作曲は初めてですか?

はい。これは先に歌詞を考えていて、浮かんできたメロディを口ずさみ、それを録音して制作の方が編曲をしてくださったんです。自分の書いた歌詞にメロディをはめることができたら、またいつか作曲をやりたいなと思います。

七海ひろき フルアルバム『KINGDOM』

2020年4月15日(水)発売
[初回限定盤 CD+DVD]
KICS-93910/3500円(税別)
[通常盤 CD]
KICS-3910/2500円(税別)

アニメ『ソマリと森の神様』(各種配信サイトにて)
※薬師の小鬼「シズノ」役として出演

アニメ『織田シナモン信長』(各種配信サイトにて)
※「三津秀人」役として出演


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