京都のライブハウスが40周年を前に閉店「終わらせたくない」

4月末日の閉店が発表された「京都VOXhall」
京都のライブハウス「VOXhall」(京都市中京区)が、4月末日で閉店することがアナウンスされ、多くの音楽好きから悲しみの声があがっている。
今回の閉店は、新型コロナウイルス感染症の影響でテナントビルが閉館することを受けたもので、店長の有掘誠さんも「オープン40年目を迎える今年は『40周年企画』と題して、おもしろい企画をいっぱい考えていた矢先で、店としても突然のこと。正直まだ混乱している状態です」と話す。
1980年に「BIG BANG」として誕生した同ライブハウス。ニューウェイブ~バンドブームの全盛期には、シーナ&ザ・ロケッツ、大江千里、安全地帯、バービーボーイズ、ボウイ、有頂天といったミュージシャンがライブをおこなったことでも知られる。
ライブハウスとしては珍しい、ステージを見下ろす劇場型の造りとステージ背面に常設されたスクリーンは、当初は学生のための総合イベントホールとして活用されていた名残。1992年に経営体制が変わり、「VOXhall」となって以降も、京都を代表するライブハウスとして多くのミュージシャンに愛されてきた。
4月13日に同ライブハウスの公式サイトやツイッターで閉店が報告されると、ネット上では多くのファンから驚きや嘆きの声が次々に上がった。京都出身のロックバンド、くるりのボーカリスト・岸田繁もツイッターで「お世話になりました。くるり、最初のライブをおこなった場所でした。世界が音を立てて変わるなか、スタッフの皆さんの知恵と熱意で、新しい業態生み出して下さい」と、感謝と励ましのエールを送っている。
有掘さんは、「今は営業を自粛し、お客さんやバンドマンなど関係者の方たちにも直接連絡ができないまま、閉店作業に追われている状況。ですが、このままでは終わらせたくない。収束した後、堂々と皆で音楽を楽しめるときには、新しい場所で同じスタッフでVOXhallを再開しようと考えています」とコメント。
現在、「未来のライブハウスへの一歩!」と題し、通販サイトにて、関係者や出演者しか入手できなかったバックステージパスと未来のドリンクチケットを販売。これらの売り上げは今後の移転にかかる初期経費などに活用される。
取材・文/井口啓子
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