平田オリザが兵庫に新劇場、このタイミングに披露した理由は

2020.4.3 06:00

新しい活動拠点となる「江原河畔劇場」でプレオープン公演をおこなった平田オリザ(3月28日・兵庫県豊岡市)

(写真5枚)

劇作家・演出家の平田オリザが、主宰する劇団「青年団」の新しい活動拠点となる劇場「江原河畔劇場」(兵庫県豊岡市)のプレオープン公演を3月28日に上演。公演後に、現在の心境と今後の活動について訊いた。

今回のプレオープンの目的を、「グランドオープン後は、地元の方たちがもてなす側に回ることになります。その前に一刻も早く、この劇場のお披露目をしたかった」という平田。

「これは単に『劇場ができた』というだけではなく、地方都市から新しい文化を発信するための、記念すべき第一歩。産業振興や街づくりにも貢献でき、地元の方々とともに発展していけるような劇場になれば」と、希望を語った。

今後の活動としては、無償の児童劇団と若手育成機関の創立も決定。人材を育てるだけでなく、集客に直結するようにしたいとも言う。

「ここから世界的なアーティストがたくさん出るようにしたい。せっかく私がやるのなら、これを観るために人がやってくる、という地域の観光資源となれば。ウィーン少年合唱団がライバルです(笑)」と、大きな野望を口にした。

また、今年9月には豊岡市内一帯で開催する大規模な演劇フェス「豊岡国際演劇祭」も開催。その内容は、「せっかくなら万全の体制で発表したいので、コロナウイルスの状況が落ち着いた頃に、と思っています。発表されれば、日本演劇界が驚くようなラインアップです」と、4月下旬以降に告知を予定しているという。

「江原河畔劇場」は、4月29日に青年団プロデュース公演『馬留徳三郎の一日』でグランドオープン。5月3日までオープニングプログラムとして、本作と、青年団『コントロールオフィサー』『百メートル』(2本立て)を、ほぼ交互に上演する。チケットは両公演とも3000円で、高校生以下は無料。

取材・文・写真/吉永美和子

「江原河畔劇場」

住所:兵庫県豊岡市日高町日置65-10
電話:0796-42-1155(12:00〜16:00)

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