スウェーデンを代表する陶芸家リサ・ラーソンの大規模回顧展

2020.3.12 07:00

リサ・ラーソン《ライオン(マキシ)/アフリカシリーズ》 製造1968年- グスタフスベリ社 リサ・ラーソン蔵 ©Lisa Larson / Alvaro Campo

(写真3枚)

スウェーデン出身の世界的に有名な陶芸家、リサ・ラーソン(1931〜)。愛らしい姿の動物や人物のオブジェなどで知られる彼女の回顧展が、「滋賀県立陶芸の森 陶芸館」(滋賀県甲賀市)で3月25日からおこなわれる。

リサ・ラーソンはヨーテボリ 大学芸術学部デザイン工芸学校に学んだ後、スウェーデンの陶磁器会社「グスタフベリ社」に入社。26年間の在籍中に約320種類の作品を手掛け、数多くの成功を収めた。1980年に同社を離れた後はフリーランスとして活動。1992年にはかつての同僚たちと「ケラミークステューディオン社」を設立し、現在も新作や復刻作品など幅広く制作している。

リサ・ラーソン《ネコ/大きな動物園シリーズ》 製造1958-1979年 グスタフスベリ社 リサ・ラーソン蔵 ©Lisa Larson / Alvaro Campo

「滋賀県立陶芸の森」で2015年以来2度目となる本展は、スウェーデンのリアン・デザイン・ミュージアム館長のルーヴェ・イョンソンと、リサ・ラーソンの長男マティアス・ラーソンが企画したもの。「旅と出会い」をテーマに、12のテーマで彼女の業績と創造の秘密に迫る。

また、グスタフベリ社の同僚であり著名な北欧のデザイナーのスティグ・リンドベリ、日本で出会った濱田庄司、アメリカ現代陶芸のパイオニア、ピーター・ヴォーコスら、彼女と影響関係にあった作家や、旅先で収集した世界各地の品々なども展示され、幅広い視点からリサ・ラーソンの世界を概観できる。期間は6月28日まで、料金は一般800円(※会期延長)。

文/小吹隆文(美術ライター)

『リサ・ラーソン−創作と出会いをめぐる旅』

期間:2020年3月25日(水)〜6月28日(日)※月曜休
時間:9:30〜17:00 ※入館は16:30まで。  
会場:滋賀県立陶芸の森 陶芸館(滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7)
料金:一般800円、大高生600円、中学生以下無料
電話:0748-83-0909

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