３月３１日に閉園する総合レジャー施設「みさき公園」（大阪府泉南郡）。２月２９日から、６３年間の感謝をこめた卒園イベントが開催される。

遊園地、動物園、大阪湾が一望できるイルカショーなど、家族みんなで楽しめ長年関西で親しまれてきた同園。レジャーの多様化などによる入場者数の減少もあり、運営会社の「南海電鉄」が事業撤退を発表。飼育動物の多くは「アドベンチャーワールド」（和歌山県白浜町）へ譲渡されることとなった。

２月１８日からは「南海なんば駅」などに、大きな卒業証書や証書入れの丸筒に見立てたホームの柱によるインパクト抜群の卒園広告も登場（３月１日まで）。ＳＮＳでは写真とともに「寂しい」「学校の遠足で行ったので懐かしい」などの声が上がっている。

今回のイベントでは、『卒園展』として南海電鉄が所有する貴重な写真や思い出の品を展示。歴史年表や歴代の乗り物・動物の写真、アジアゾウの骨格標本らとともに同園のあゆみを振りかえることができる。

また、「懐かしんでもらうとともに、閉園までにたくさんの新たな思い出作りをしてもらいたい。何年後かにこのイベントの写真を見たときにも、みさき公園で過ごした楽しさを思い出してもらえれば」（担当者）と言うように、巨大な卒園証書パネルのフォトスポットや、ＳＮＳ投稿による思い出写真・エピソードをまとめたＷＥＢ写真集の制作など、さまざまなフォト企画が展開される。

そのほか、同園の歴史を振りかえる着ぐるみの人形劇（３月２０日など全５日間）など、「卒園」一色で盛り上げていく。期間は３月３１日まで。入園料金は大人（中学生以上）１３５０円。