至上のくつろぎ空間、近鉄特急「ひのとり」に乗ってきた

2020.2.6 07:00

光の具合で色が変わるという新型名阪特急「ひのとり」(2月5日・大阪上本町駅)

(写真7枚)

大阪難波〜近鉄名古屋間を走行する「近畿日本鉄道」(近鉄/本社:大阪市天王寺区)の新型名阪特急「ひのとり」が、3月14日から運行。2月5日、大阪上本町駅〜榛原駅を往復するメディア向けの試乗会が実施された。

「ひのとり」は「くつろぎのアップグレード」をコンセプトに、乗車中もゆったりと過ごせることを重視。全席3列シート・本革の座席を使ったプレミアム車両と、全席4列シート(一部3列あり)のレギュラー車両の2種類となっている。

プレミアム車両の座席は、最大リクライニングが24度(レギュラー車両座席は17度)で、シートもふかふかなので、ベッドで寝ているような座り心地。しかも手元のリモコンで、ヘッドとフットの高さの細かい調整が可能だ。

さらに、座席が一般の車両より72センチ高く取られているうえ(ハイデッカー構造)、前方または後方の眺望が開けているので、より迫力のある車窓の風景が楽しめる。

一方のレギュラー車両も、座席間の感覚が広くて圧迫感がないうえ、フットレストの高さを調整できるので、従来の特急より居心地のよいものに。また全車両で座席にはコンセントが付き、フリーWi−Fiも完備されている。

「移動中でもくつろげることを突き詰めた結果、こういうサービスが生まれました。大阪~名古屋間は、ほかの鉄道会社や高速バスとの競争率が高いエリアですが、特に速達性を求めていない人に、ゆっくり過ごしてもらえたら」と、技術管理部長の深井滋雄さん。

「ひのとり」は、平日・休日とも1日6本運行予定。料金は、運賃・特別急行料金と別に特別車両料金が新設され、大阪難波〜近鉄名古屋間は、プレミアム車両が5240円(運賃2410円、特別急行料金1930円、特別車両料金900円)で、レギュラー車両が4540円(運賃・急行料金は同額、特別車両料金200円)。

取材・文・写真/吉永美和子

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