滋賀『デザインあ展』、遊べる展示人気
2019.12.20 7:00

「佐川美術館」(滋賀県守山市)でNHK Eテレの人気番組『デザインあ』がコンセプトの『デザインあ展』が12月14日からスタートし、開催5日で約5900名を動員。今年、同美術館で開催された展覧会で一番の注目を集めている。

「体感のへや」では、曲ごとに映像が変化。写真は『「あ」のテーマ』。ほかの3曲は『解散!』 『森羅万象』『ガマンぎりぎりライン』
「体感のへや」では、曲ごとに映像が変化。写真は『「あ」のテーマ』。ほかの3曲は『解散!』
『森羅万象』『ガマンぎりぎりライン』
画像一覧

子どもから大人まで美術館に親しめる機会を設けることを目的に、同美術館が毎年冬におこなう「さがわきっずみゅーじあむ展示イベント」一環の同展。東京や各地で人気を博した体験型展覧会の関西初開催となっている。

身の回りに意識を向け(みる)、問題を探り(考える)、解決する(つくる)」を経て完成する、本来のデザインの考え方が体験できる。全40作品は「観察のへや」「概念のへや」「体感のへや」に分かれ、なかでも「あそべる」マーク付きの作品が人気だ。

大きな弁当箱の穴に顔を入れて撮影ができる『梅干しのきもち』や、1.5メートルほどの巨大な信楽焼きのたぬきを描く『デッサンあ』は、週末なら順番待ちが出るほど。また、「あ」と書かれた用紙を塗ってデザインする『みんなの「あ」』は、展覧会参加作家や番組ディレクターから選ばれると番組『デザインあ』で放送されることもあって、大人も子どもも熱心に描いていた。

紋は、それぞれ描くための所要時間が表示されているので、子どもは約5分で書ける「瓢」、大人は約12分で書ける「三つ巴」といった選び方もできる
紋は、それぞれ描くための所要時間が表示されているので、子どもは約5分で書ける「瓢」、大人は約12分で書ける「三つ巴」といった選び方もできる画像一覧

そして、本展のコンセプトを強く感じられるのが『もんどころ』。日本の伝統的な紋「瓢(ひさご)」「梅」「三つ巴(みつどもえ)」「雁金(かりがね)」から一つを選び、コンパスを使って指定の用紙に描いて完成させる。瓢は形を見ただけで描き方はわからないが、描いてみると5つの円で構成され、どこにでもある形が、さまざまな場面で色んな意味や役割を持つことにより、デザインされる奥深さを表している。

展覧会を担当している学芸員の馬場まどかさんは「展示作品について、あえて遊び方の説明はしていないので、自由に見ていただき、そのなかで『これがよかった、これがいいな』と思えたことを大切にしてほしい」と話す。また、滋賀会場にしかない秘密の展示もあるそうで「当館で常設展示している、ブロンズ像に似た作品を探してみてください」とのこと。期間は2020年2月11日まで、開館は朝9時半〜17時。料金は一般1000円ほか。

取材・写真/中河桃子

さがわきっずみゅーじあむ展示イベント『デザインあ展 in SHIGA』

期間:2019年12月14日(土)~2020年2月11日(火・祝)
※月曜、12/31、1/1、1/14休(1/13、2/10は開館)
時間:9:30~17:00
会場:佐川美術館(滋賀県守山市水保町北川2891)
料金:一般1,000円、高校生600円、中学生以下無料(保護者の同伴が必要)
電話:077-585-7800
URL:https://www.design-ah-exhibition.jp/

  • facebook
  • twitter
  • はてブ