日本画に革命、京都に応挙のミラクル襖絵
2019.11.27 06:00

重要文化財「松に孔雀図」(全16面のうち4面)円山応挙、寛政7年(1795)、兵庫・大乗寺蔵、通期展示
(写真7枚)
金箔地に墨で描いた孔雀と松。立体的に浮かび上がり、松の幹は茶色に、松葉は緑に見える?! 墨一色のはずなのに・・・。
用いたのは墨一色だが、微妙な色彩の違いが感じられる。会場の照明を暗めにすることで、金箔地が沈み、逆に墨で描いた松と孔雀が浮かび上がる視覚効果が実感できる。江戸時代の画家、円山応挙の代表作『大乗寺襖絵』が、「京都国立近代美術館」(京都市左京区)で24年ぶりに公開中だ。
落語『応挙の幽霊』は、江戸時代の画家・円山応挙が描いた幽霊が、絵から抜けだす噺。そんな絵のリアルさで江戸のアート界に革命を起こした画家・応挙。当時、絵は様式美に沿って手本をもとに描くものだったが、応挙は生きている対象を観察、写生して「本物よりも本物らしく」描いた。とくに応挙の幽霊画は、幽霊を見たことのない人にも、「本物より本物らしい」と大評判に。

応挙は、写生による写実的な描写に加えて、視覚的なトリックも駆使した。「松に孔雀図」では、薄く描いた松の幹が、金箔地が透けて茶色に見え、濃く塗り重ねた松葉が緑に見える。墨の濃淡で色の違いを感じさせた。また、墨の種類による発色の違いを応用し、孔雀の羽を青みがかった色に感じさせている。
『円山応挙から近代京都画壇へ』
期間:<前期>2019年11月2日(土)~24日(日)、<後期>11月26日(火)~12月15日(日)※月曜休
時間:9:30~17:00(金土曜~20:00)※入館は閉館30分前まで
会場:京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町)
料金:一般1500円、大学生1100円、高校生600円
電話:075-761-4111
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