「成長するためには、小澤廉のような圧倒的な存在が必要」

──『証』のように、出会い、別れをテーマにした曲は、聴いている誰しもが当てはまるものですし、歌っている側も歌と自分の感情をうまく重ねることができると思うのですが、みなさんも、曲を歌いながら自分にとっての大切な出会いや別れを連想させたんじゃないですか。

中島「僕は、芸能界に入ったきっかけとなった、友だちのことを思い出しました。高校生の頃、その友だちが、とあるイケメンコンテストのファイナリストになって賞を獲り、大きな事務所に入ったんです。それから、いろんなテレビにも出演するようになってて、『俺も負けたくない』という気持ちで芸能界を志すことになりました。常に自分の前を走っている存在ですね」

わたる「僕は、リーダーの奥山ピーウィーくんにはいろいろと面倒をかけたなあって。Ｂ２ｔａｋｅｓ！！には１６歳で加入しましたが、当時はものすごくやんちゃだった。でも、奥山くんたちがちゃんと見守ってくれて、今ではここが自分の家みたいなものになりました。僕が入ってから今まで、別れも出会いもたくさんあったけど、自分をここにいさせてくれて、みんなには感謝してもしきれません」

中島「わたるは本当にやんちゃだったよね」

わたる「すごく、とんがっていた。反発することがかっこいいと思っていたから。でも、それって何も良い結果を生まないよね」

──千葉さんは印象的な出会い、別れはありますか。

千葉「特定の人ではないのですが、僕は街を歩いていても、すれ違った人のことが気になってしまうんです。この人、こうやってすれ違ったけど、もう会うことはないんだろうなとか。一瞬にして出会いと別れが過ぎ去っていく。それが毎日何百、何千とある」

わたる「話のスケールが大きすぎて･･･（笑）。大丈夫ですか？」

千葉「でも不思議じゃないですか？ 結局、近しい仲になる人ってそのなかでもごくわずかだし。だからこそ、ライブに来てくれるお客さんもそうだし、メンバーも出会うことってめちゃくちゃ貴重なんだなって」

──そもそもＢ２ｔａｋｅｓ！！は、メンバーチェンジもかなり多いですし、いろんな出会いや別れがあったグループですよね。

中島「そうですね。僕の場合、もともと赤色担当だった小澤廉がほぼ同期で、彼との出会いと別れは自分にとって大きいものがありました」

──小澤廉さんは２０１８年１１月にグループを卒業されて、今は俳優として活躍されていますね。

中島「グループにとってもすごく刺激的な存在でした。小澤廉はレッスンも誰よりも多く受けていたし、自分も『負けていられない』と彼より多くレッスンに通ったりした。廉が舞台作品に出ることになれば、僕らも『そこにたどり着きたい』と頑張った。みんなが後を追いかけていましたね」

──そうなんですね。

中島「グループやメンバーとして成長するためには、小澤廉のような圧倒的な存在が必要。僕も含めて、上の世代はそうならなければいけない。ギラギラした気持ちを忘れず、今後も活動していきたいです」