シットキングス、目指すは「踊る新喜劇」

2019.11.23 20:00
(写真3枚)

アメリカ最大のダンスコンテストで2年連続優勝した経歴を持ち、世界各国からオファーが殺到し続けている4人組ダンスパフォーマンスグループ・s**t kingz(シットキングス)。これまでAAAや三浦大知、Kis−My−Ft2、東方神起ら200曲以上の振付を⼿がけ、『関ジャム』(テレビ朝日系)など音楽番組ではダンスの楽しさを伝えてきた。そんな彼らが「踊りまくり」と豪語するダンスライブ『メリーオドリマX’mas』を、12月17日から大阪・東京で開催する。ダンスをどう見て、どう楽しめばいいのか。彼らに教えてもらった。

写真/木村華子

「ライブで音楽に合わせて手を振るのもダンス」(Oguri)

──近年はYouTubeやTikTokなどでダンス動画を見る機会が増えたり、中学校の必修科目になったりとダンスとの距離は以前より近くなったように思うんですが、やっぱり生で「ダンスを見る」ということには慣れていないと感じるんです。敷居が高いというか・・・

shoji「そうなんです。『音楽』は頻繁にライブがあって、そのなかでアーティストの方々が聴き方や見方をちゃんと提案できてると思うんですよね。でもダンスは『どういう風に見て楽しめばいいのか』ということを、踊る側が今まであんまり提案してこれてなかったというか」

──ダンスは公演や舞台となると、座って静かに見る、というイメージがあります。

shoji「ですよね。なので今回、『この曲をお客さんは立って見るのと座って見るの、どっちが楽しいんだろう』みたいなことを1曲1曲みんなで話し合って、悩みながら手探りで作ってます。僕たちにとっても、『見る音楽』という意味でのダンスパフォーマンスを初めて提案するライブになるんじゃないかな」

Oguri「一緒に楽しむっていう感覚で気軽に見に来てほしいですね。舞台は作り込んだものを見てもらう感じですけど、ダンスライブに関しては、作り込みが8割だとしたら残りの2割はお客さんがいて成り立つ。コミュニケーションを取りながら、同じ空間で同じ音楽、ダンスを楽しむ。そういう風にできたらめちゃくちゃ楽しいと思うんです」

「『こうしたらもっと楽しいかも』とみんなで話し合ってセットリストをアップグレードさせてる。このまま止まらなくなるんじゃないかな(笑)」と話すOguri(左)

──じゃあ、声を出したり、立ち上がって手拍子とかしても良いんですか?

kazuki「もちろん! 気づいたら体が揺れちゃってた、みたいなのがあったらいいなって」

NOPPO「もしかしたら着替えを用意してきたほうがいいかもしれない(笑)」

Oguri「大丈夫です。着替えとかはグッズがあるんで・・・」

shoji「さすがだな〜(笑)」

──客側が汗をかくくらい体が動くライブですか! でもやっぱり「ダンスを見る」ってなると少しかしこまっちゃいそうで・・・。

shoji「みなさん目で必死に僕たちの動きを追うので、気づいたら体が固まっちゃってるんだと思うんですけど、今回は、じっくり見てもらうシーンもあれば、一緒に踊れるシーンもある。それこそ音楽ライブでアーティストと一緒に手を振るだけで、急に一体感が生まれたりするじゃないですか。あれも僕たちはダンスだと思ってる。一緒に何かをすることで距離が縮まる、そういう空間を大事にしたいと思っています」

s**t kingz ダンスライブ『メリーオドリマX'mas』

日程:2019年12月17日(火)・18日(水)
時間:19:00〜
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール(大阪市中央区大阪城3-6)
料金:7300円(全席指定)
※4歳以上チケット必要、3歳以下入場不可
電話:0570-200-888(キョードーインフォメーション)

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