「面白かったらええねん」という関西人の商魂は、飲み放題プランにも如実に表れている。思わず笑ってしまう、ぶっ飛びすぎのキョーレツ飲み放題をご紹介。第１弾は、１５０種以上の焼酎が飲み放題の「焼とんｙａたゆたゆ天下茶屋本店」（大阪市西成区）だ。

推定３メートル４０センチの巻物にみっちり書き込まれた忍法酔いの術･･･じゃなくて焼酎銘柄。「巻物広げても迷うだけでしょう（笑）。巻物外の焼酎もいっぱいあるので、飲めるのはざっと１５０種以上。焼酎のストーリーもちゃんと説明したいから結局はクチで売ってます」。

飲み放題だからって放置はしないよ、そう微笑みかけるのは、名物スタッフの高田象太さん。胸元の名刺には「焼酎の変態デス。」と書かれているのだから、巻物そっ閉じだ。１杯目は好みをヒアリング、次は黒糖ソーダかブドウの香りがする芋か、気分を聞きつつチューニング、とお世話してくれる。

ルールとしては１種類１杯のみ、おかわり禁止制。一升瓶を卓に置きっぱなしにしたほうがラクじゃない？「いろんな造り手さんがいることを知ってもらいたいですから」。飲み放題こそ絶好の出会いの場だ！と焼酎愛に燃える高田さんなのだ。

１５０種超えの焼酎を迎え撃つアテは、絶妙な火入れでプリプリの豚ホルモン串４種を含む全８品。９０分ラストオーダーで焼とんコース４０００円（２名〜）。焼酎のほか、ビール、チューハイ、ハイボール、日本酒などが飲み放題に。千日前店でも実施中。

ミーツ・リージョナル１２月号特集「飲み放題の遊び方。」（２０１９年１１月１日発売）より出典　写真／藤田晃史