和歌山盛り上げる農家パフェ、京都に出店

2019.11.2 18:00

左から和歌山県産旬フルーツの農園パフェ1780円、和歌山県産4種の柿のフルーツパフェ1600円(共に税別)

(写真7枚)

混雑時は3時間待ちになるほどのパフェ・・・農家が手掛ける人気店「観音山フルーツパーラー」(和歌山県紀の川市)が11月1日に、京都市下京区にオープン。農家ならではのパフェとなっている。

1911年創業の「観音山フルーツガーデン」(有限会社 柑香園)の5代目・児玉典男さんが、収穫したての魅力を体感してもらうため約1年半前に果樹園の一角でスタートしたフルーツパーラー。完熟した果物の甘さと、フルーツ盛りだくさんのビジュアルから瞬く間に人気に。なかには北海道から訪れる人もいるのだとか。

児玉さんは、「農協に卸すとお客さまの顔が見えないし、利益率がどうしても低くなってしまう。そこでインターネット販売を1996年からスタートしました。すると味や状態について、ポジティブやネガティブなお声がどんどん届いて。そこから、さらにおいしさを目指して、改善してきました」と、これまでの経緯を説明。

一番左が、5代目・児玉典男さん。観音山フルーツガーデンにて
一番左が、5代目・児玉典男さん。観音山フルーツガーデンにて

今は周辺の農家と協力し合い、卒農・離農した農家の耕作放棄地を借り受けて、種類や収穫量を強化。「高齢化問題はありますが、農業にはポテンシャルがあると思う。もっとみんなが果物を楽しむための案として思いついたのがフルーツパフェ。フルーツ王国と呼ばれる紀の川ならではの、多様な果物を季節ごとに提供できる」と話す。

その際に、親交があったフルーツ果物専門店として全国で展開する「新宿高野」からパフェについて指導を受けながら、クリームやソースは極力シンプルに、フルーツが主役のパフェに辿り着いたという。

今回は、そんな児玉さんのスタンスに惚れ込んだ京都市出身で飲食業に取り組んでいた大森勇志さんがフランチャイズを依頼し、京都店が実現。和歌山と同様のメニューを展開し、看板メニュー「和歌山県産旬フルーツの農園パフェ」(1780円税別)や、紀の川市が全国生産1位のイチジクや、4種の柿を使ったパフェなどが楽しめる。こちらの果物は毎日出荷され、収穫から約1日という新鮮な状態で提供される。

パフェ4種、ドリンクは人気のコーヒー専門店「Okaffe Kyoto」など5種
パフェ4種、ドリンクは人気のコーヒー専門店「Okaffe Kyoto」など5種

「果物の取り扱い方を丁寧に教えていただき、今後は京都ならではのアレンジもできたら。ここから、『観音山フルーツガーデン』のいろんな果物を知ってもらうきっかけになってほしい」と大森さん。そのため、お客には旬の果物がお土産付きとうれしいサービスも(数量限定)。営業は11時~17時(火・水曜休)で、場所は仏光寺通堺町東入ル南側。

「観音山フルーツパーラー京都店」

2019年11月1日(金)オープン
住所:京都市下京区東前町405 仏光寺通東入ル南側
営業:11:00〜17:00(LO16: 30)・火水曜休
※11/8から約2カ月、金土の19:00〜23:00はフルーツバーとして営業

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