武術太極拳の世界チャンピオンで、アクション女優の山本千尋が初主演をつとめた特撮アクション時代劇『ＢＬＡＣＫＦＯＸ：Ａｇｅ ｏｆ ｔｈｅ Ｎｉｎｊａ』の舞台挨拶が１９日、「よしもと祇園花月」（京都市東山区）でおこなわれ、山本と坂本浩一監督が登壇した。

同作は、忍者一族の後継ぎとして生まれ育った石動律花（いするぎ・りっか）を主人公とした特撮アクション時代劇で、坂本監督は「（山本と）一緒にやるのは３回目。秘めたパワーがすごくて、アクション・演技・ルックス・眼力がある。世界に通用する作品にするには、山本さんしかいなかった」と、抜擢にいたった経緯を説明。

山本は「来たー！と思いました」と喜びつつも、「坂本監督の現場はいつも明るく、笑いが絶えないけど、今回はすごく厳しかった。楽しかったと胸を張って言えません（笑）」と告白。坂本監督は「女優がアクションをやるのではなく、本物のアクション女優になって欲しくて」と、あえて厳しく接したと語った。

３歳から中国武術を習い、『世界ジュニア武術選手権大会』では２度の王者に輝いた山本。しかし今作では、得意の中国武術を封印されたと言い、「これからアクション作品に出るには、中国武術だけでなく、ほかのスタイルも頑張りなさいという思いを坂本監督から感じました」と語った。同作は現在、各動画配信プラットフォームにて配信中。