久元市長「街灯1.5倍で明るい神戸に」

2019.9.5 06:00

「神戸を文字通り明るいまちに」と街灯の増設を語る神戸・久元喜造市長(9月4日・神戸市役所)

(写真3枚)

神戸市の久元喜造(ひさもときぞう)市長は9月4日、「神戸市役所」(神戸市中央区)で会見し、今年度より取り組む人口減少対策「リノベーション・神戸」について明らかにした。

東京一極集中や郊外ニュータウンのオールド化などが原因で、2018年の人口減少数が北九州市(福岡県)についで全国2位と、深刻な人口減少に悩む神戸市。今回発表された取り組みのひとつが、市内に約9万6000灯ある街灯を、約1.5倍となる14万4000灯に増やし、従来のものも含めてすべてをLED化することだ。

「若い世代のみなさんとよく意見交換をしますが、とくに女性から『夜の道路の照明が暗く、歩きづらい』という声がいつも寄せられます」と久元市長。この取り組みは駅周辺、通学路、生活道路などに対応するという。

2017年には神戸開港150年で「メリケンパーク」(神戸市中央区)を整備し、「BE KOBE」モニュメントの設置やライトアップをおこなった同市。久元市長は、「『メリケンパークを訪れる人が増えれば』と整備しましたが、近くで働く女性から『以前は仕事終わりの帰り道が暗くて怖いと感じることがあったが、明るくなったおかげで安心して帰れるようになった』と言われ、街を明るくすることは大事だと改めて感じました」と明かした。

このほかにも、今後2年で約2000台の防犯カメラを増設するなど、安心して暮らせるまちづくりを目指すという。

取材・写真/合楽仁美

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