風神雷神などが並ぶ、超豪華な京都名宝展

2019.8.11 09:00

国宝 風神雷神図屛風 俵屋宗達筆 京都・建仁寺蔵

(写真6枚)

日本初となる「ICOM(アイコム)」こと「国際博物館会議」の世界大会が2019年9月、「京都国際会館」(京都市左京区)でおこなわれる。これを記念し「京都国立博物館」で、収蔵される6200件余の寄託品のなかから、選りすぐりの名宝が8月14日から展示される。

「京都国立博物館」が開館したのは明治30年(1897)。その主たる目的は、京都の寺社などに伝わる貴重な文化財を預かり、大切に保管し(これを「寄託」という)、展示することだ。

当時は廃仏毀釈や脱亜入欧の嵐が吹き荒れており、文化財が棄損・損失、あるいは海外流出する危機に直面していた。それから約120年、文化財を巡る状況は大きく変化したが、近年では大地震や洪水といった自然災害の危機が増加しており、寄託の意義は色褪せていない。

国宝 伝源頼朝像 京都・神護寺蔵

本展で展示される名品のラインアップは、国宝『伝源頼朝像』、国宝『風神雷神図屏風』、 重要文化財『武石白鶴図屏風』など、数え上げたらきりがないほど。名品ぞろいといえば2017年に同館でおこなわれた「国宝」展が思い浮かぶが、本展はそれに勝るとも劣らない超豪華展覧会である。料金は大人520円、期間は9月16日まで。9月2日から7日は、通常非公開の本館・明治古都館(重要文化財)も特別に公開される。

文/小吹隆文(美術ライター)

『ICOM京都大会開催記念 特別企画 京博寄託の名宝-美を守り、美を伝える-』

期間:2019年8月14日(水)~9月16日(祝・月)※月曜休(9/2・16は開館)  
時間:9:30~17:00(金土曜~21:00、9/7を除く)※入館は閉館30分前まで
会場:京都国立博物館(京都市東山区茶屋町527)
料金:一般520円、大学生260円(9/7は無料)
電話:075-525-2473(テレホンサービス)

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