店主渾身、大阪スパイスカレー最旬の味

2019.8.1 11:00

週替わりのメニューから香味チキン ポパイポタージュチリトマトミックスキーマ1000円(パイマー)

(写真6枚)

「お好み焼きと同じレベルでカルチャーとして根づいた感じはありますね」「ひと皿の完全食。自分の表現を盛り込めるもの」「野菜を一番おいしく食べられる」など・・・。

これらの言葉は、大阪の新しいグルメカルチャーとして広がりを見せている「大阪スパイスカレー」についてのコメント。自店で提供するカレーについて、店主が語る言葉だ。 大阪のカレー事情は刻々と変化し、スパイスカレーの波は全国へと広がっているが、その層の厚さはやはり大阪が群を抜いている。なかでも最旬注目の3皿を紹介する。

トマト、ホウレン草など、ベースをポタージュに「パイマー」

「お好み焼きと同じレベルでカルチャーとして根づいた感じはありますね」と話すのは、「パイマー」(大阪市西区)の谷川充さん。「毎日食べられるカレー」を目指しているという。で、行き着いたのがポタージュという手法。トマト、ホウレン草、レモンなどベースは日替わりで油も控えめだが、ブラックペッパーを効かせてバランスを取る。添えるキーマカレーは、牛、豚、鶏でそれぞれ作って提供直前に合わせる。名門「旧ヤム邸」出身。普通に見えて、センスの良さが光る。香味チキン ポパイポタージュチリトマトミックスキーマは1000円。

8月上旬より、大阪市西区で実店舗が再始動予定。詳細はインスタ@pimer_curry(パイマー)

自由な発想で楽しむ決まりのないカレー「soratobu curry」

生姜チキンカリーと牛しぐれネギポタージュのあいがけ1000円(soratobu curry)

「ひと皿の完全食。自分の表現を盛り込めるもの」としてカレーを選んだのは、店主・牧香織さん。フードコーディネーターとしてメニュー開発も手がけていたが、「自分でやるなら手間をかけて」と魚と鶏ダシのWスープを丁寧に仕込む。抹茶や豆乳、醤油に黒糖など食材も自由に使い、ただただ「理想の皿」を追求。「私自身が楽しみたい」という牧さんの思いが、まだ見ぬ新しいひと皿を続々と生み出す。生姜チキンカリーと牛しぐれネギポタージュのあいがけ1000円。

南船場のタソガレコーヒー(大阪市中央区)で、火・木曜のみ間借り営業(soratobu curry)

辛さ控えめだがパンチある野菜カレー「ほなまた in 麦酒酒場 幸民」

定番の野菜カレーと、日替わりのポーク(豚バラ)の2種1000円(ほなまた in 麦酒酒場 幸民)

「野菜を一番おいしく食べられるのがインド料理。カレーはそのひとつ」と語り、無農薬&減農薬野菜をたっぷり使った野菜カレーを作る店主の高弘美さん。「期待している野菜カレーとは違うかもしれません」との言葉通り、油も塩もがっつり使ったパンチのある味わい。「副菜を多めにしてお口直しに。そこでやさしさを感じてもらえれば」と副菜も野菜たっぷりでスパイスはソフトに仕上げる。定番の野菜カレーと、日替わりのポーク(豚バラ)の2種1000円。

「ほなまた in 麦酒酒場 幸民」大阪市中央区瓦町2-1-15 瓦町大都ビル1F

月刊「ミーツ・リージョナル」9月号特集「大阪スパイスカレーII」(2019年8月1日発売・京阪神エルマガジン社)より出典 写真/塩崎聰

『Meets Regional(ミーツ・リージョナル)9月号』

2019年8月1日(木)発売
昨年夏の同特集から1年。オリジナリティ溢れるスパイシーなカレーが、まだまだ増えています。どれだけ進化したのか、どれだけ拡散したのかをさらに追求。また、完売の昨年記事を再録。大盛り、特盛り、今年も大阪スパイスカレーがホットです! 特別定価600円(税込)

『Meets Regional(ミーツ・リージョナル)9月号』

「パイマー」
2019年8月20日オープン
住所:大阪市西区京町堀2-3-4 サンヤマトビル2F

『Meets Regional(ミーツ・リージョナル)9月号』

「soratobu curry」
住所:大阪市中央区南船場4-10-15 タソガレコーヒー内
営業:12:00〜売り切れ ※火・木曜のみ営業

『Meets Regional(ミーツ・リージョナル)9月号』

「ほなまた in 麦酒酒場 幸民」
住所:大阪市中央区瓦町2-1-15 瓦町大都ビル1F
営業:11:30〜14:30 ※土日祝休

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