京都でドレスコード展、視られる装いとは

2019.8.4 07:00

ジェフ・クーンズ×LOUIS VUITTON 2017年 京都服飾文化研究財団所蔵、畠山崇撮影

(写真10枚)

ファッションは「ゲームにも似た他者とのコミュニケーション」。「京都国立近代美術館」(京都市左京区)で8月9日からおこなわれる『ドレス・コード?-着る人たちのゲーム』は、そんな意欲的なコンセプトを具現化した展覧会だ。

ファッションには、特定の時代・地域・社会階層の文化・習慣と結びついた規範やルールが存在する(=ドレス・コード)。学校や職場の制服はその代表例である。一方、かつては軍服だったトレンチコートや作業着だったデニムは、別の用途=コードに置き換えられておしゃれアイテムのひとつとなった。また、現代のコスプレは別の人格を演じる行為であり、文学、演劇、映画、マンガでは服がキャラクターの性格、行動、感情を示す要素となっている。

都築響一によるインスタレーションより ©Lamaski

本展では「ドレス・コード」をめぐる13のキーワードを設定。出展作品や解説を手掛かりにそれぞれのテーマを読み解き、ファッションの普遍性や現代的な意味について考え、現代社会における「ドレス・コード」をめぐる、わたしたちの装いの実践=ゲームについて見つめ直す。

会場には、Burberry(クリストファー・ベイリー)、CHANEL(ガブリエル・シャネル、カール・ラガーフェルド)、COMME des GARÇONS(川久保玲)など、26ブランドが出展。

ファッション以外には、石内都、アンディ・ウォーホル、チェルフィッチュ、都築響一、森村泰昌ら10組以上のアーティストの作品が出展される。期間は10月14日まで、料金は一般1300円。

文/小吹隆文(美術ライター)

『ドレス・コード?-着る人たちのゲーム』

期間:2019年8月9日(金)~10月14日(祝・月)※月曜休(8/12・9/16・23・10/14開館、8/13・9/17・24休館) 
時間:9:30~17:00(金土曜~21:00)※入館は閉館30分前まで 
会場:京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町)
料金:一般1300円、大学生900円、高校生500円、中学生以下無料
電話:075-761-4111

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