フランス象徴主義の巨匠・モローの回顧展

2019.7.13 06:00

《一角獣》1885年頃 ギュスターヴ・モロー美術館蔵 Photo©RMN-Grand Palais/Christian Jean/distributed by AMF

(写真5枚)

19世紀末のフランスで活躍した象徴主義の巨匠、ギュスターヴ・モロー(1826〜1898)。彼の作品約100点から成る展覧会が、7月13日から「あべのハルカス美術館」(大阪市阿倍野区)でおこなわれる。

モローが活躍した時代のフランスでは、現実をありのまま描き出そうとする写実主義が主流を占めていた。ところが、その真逆をおこなったのがモローで、神話や聖書のエピソードを題材に、人間の内面や目には見えない世界を描いた。神秘的で濃密で、ゴージャスな雰囲気に満ちた唯一無二の絵画世界。そこには甘美な毒性が含まれており、没後100年以上を経た現在でも熱狂的なファンが後を絶たたない。

《セイレーン》ギュスターヴ・モロー美術館蔵 Photo©RMN-Grand Palais/Philipp Bernard/distributed by AMF

パリの「ギュスターヴ・モロー美術館」が全面協力する本展では、《出現》《エウロペの誘拐》《一角獣》などの代表作が一堂に集結するほか、「ファム・ファタル」(男性を誘惑し、破滅に導く宿命の女)をキーワードに、モローが生きた時代と彼自身の女性観を紹介。また、「世界で一番大切な女性」だった母・ポーリーヌや30年近く愛し続けた恋人・アレクサンドリーヌとの関係、直筆メモなどを通して、モローの人間的な素顔にも迫る。料金は一般1500円、期間は9月23日まで。

文/小吹隆文(美術ライター)

『ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち』

期間:2019年7月13日(土)〜9月23日(祝・月)※7/22・29・8/5休 
時間:10:00〜20:00(月土日祝は〜18:00)※入館は閉館30分前まで 
会場:あべのハルカス美術館(大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F)
料金:一般1500円、大高生1100円、中小生500円
電話:06-4399-9050

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