完遂のDA PUMP、さらなる高みへ

2019.7.10 19:00

『U.S.A』で幕をあけたDA PUMPの大阪公演(7日・大阪城ホール)

(写真7枚)

2018年10月から年と元号を跨いで続けられてきた『THANX!!!!!!!』ツアーのファイナルとして、七夕の7月7日におこなわれたDA PUMPの「大阪城ホール」(大阪市中央区)公演。新旧の代表曲を織り交ぜながら2時間以上に及んだステージは、20年以上のキャリアを経て再びグループとしての頂点を迎え、さらなる高みへ駆け上がっていこうとしている彼らの勢いとパフォーマンス力の高さや力量の確かさを改めて示したものとなった。

あらゆる世代をキラー曲の連打で一体化

場内が暗転し、歴代のツアーをダイジェストで振り返るオープニング映像が流されると、ステージ最上段に七色のレインボーカラーで色分けされた衣装を着たメンバーが登場。冒頭からアッパーなユーロビート・グルーヴとともに盛り上げずにはおかない2018年の国民的大ヒット曲『U.S.A.』へ。いいね(シュート)ダンスや間奏でのインベーダーダンスなども盛り込んで会場をギッシリと埋めた観衆を一気に熱狂させた。

彼らの楽曲のほとんどを手がけるm.c.A・Tの楽曲をカバーした『ごきげんだぜっ!』、80年代後半から90年代初頭にかけて一世を風靡したニュージャックスウィング調のビートに、クラシックの名曲として知られるビゼー作曲『ファランドール』の旋律を巧みに引用した『Com’on! Be My Girl!』と、初期の人気曲を連発。結成当初からのファン、親子2世代でのファン、そしてこの1年で彼らを知った新世代のファンと、あらゆる世代が混在したオーディエンスをキラー曲の連打で一体化させた。

「やり続けることが実を結ぶんだなと、7人が証明してみせたのかな」と話したDA PUMP(7日・大阪城ホール)

「織姫と彦星、ようこそおいでくださいました!」と、ISSAが開口一番にあいさつして大きな歓声を集め、7人のメンバーが順番にMCを挟むと、スクリーンにはビーチに打ち寄せる波などが映し出されての『SUMMER RIDER』、軽快なギターリフからの『Rhapsody in Blue』など。

ひと足早い夏モードを醸しながらダンサブルなノリをキープし、ステージ中央からアリーナにせり出した花道に7人が進んで客席との距離を縮めた『Nice Vibe!』で前半のピークへと達すると、ステージ後方でサウンド面を支えるGAKUSHIが複数のキーボードとシンセ・ドラムなどを駆使した強烈なインストで圧倒。続いて、その間に着替えを済ませたメンバーたちがダンサーとしてのスキルの高さを全開にするダンス・コーナへと突入し、スリリングに魅了した。

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