自由な発想でアレンジ、大阪料理の新店

2019.3.19 12:00

「カウンターで会話を楽しむのも、料理の味のひとつ」と店主・森忠彦さん

(写真4枚)

和食にこだわらず、自由な発想で素材の持ち味を生かす「大阪料理」。それを提案する割烹料理店「食彩と縁 小森」(大阪市中央区)が、3月16日にオープンした。

はしりより「実」を取り、真昆布で取るだしなど、奥行きの深い味わいが特徴の大阪料理。老舗「浅井東迎(あさいとうげい)」(大阪市中央区)で20年間修業した森忠彦さんが、「京料理」にくらべてあまり知られていない「大阪料理」をもっと知ってもらいたいと開店した。八尾の若ごぼうや、泉州水なす、田辺大根など、大阪産の地野菜を使いながら旬の1品を提供。今の時期は水間(貝塚市)の甘みのあるタケノコとフキの炊き合わせなどを用意する。

毎日、市場で仕入れる旬の食材を使った料理

新鮮なお造りや炊き物のほか、サラダや卵かけごはんなど、メニューの幅は広い。目を引くのは自家製カレーパン。森さんが作ったルーを食パンに挟み揚げたもので、辛子醤油でいただく。「柔軟に工夫されたメニューも大阪料理ならでは」と言う森さん。

器は、大阪港の海底粘土を陶土として使った「難波津焼(なにわづやき)」を使う。和食に合うと選んだ爽やかなブルーの器は、ネモフィラの花をイメージして作られたもので、今後は数を増やしながら大阪の若い作家を応援していきたいとも。予算は1人8000円前後、営業は18時から翌2時まで。

取材・文・写真/太田浩子

『食彩と縁 小森』

2019年3月16日(土)オープン
住所:大阪市中央区南船場1-8-3 JMビル1F
営業:18:00~翌2:00 ※火曜休み
電話:06-6261-7667

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