有名シェフと小学校が協同、兵庫・芦屋市で評判の「コラボ給食」を実食

2018.12.8 12:00

パプリカのミートローフ、クリームポテト、ミニラウゲンロール、レンズ豆のサラダ、かぶのスープ

(写真5枚)

芦屋市の給食に、ミシュラン店のシェフたちが協力

芦屋市内の公立小学校8校それぞれの「コラボ給食」に協力するのは、フランス料理「メゾン・ド・タカ芦屋」の高山英紀シェフ、京料理「たか木」の高木一雄シェフ、「パティスリーエトネ」の多田征二シェフら、市内で活躍するシェフ8名。ミシュラン星獲得店や予約が取れない人気店も顔をそろえる。さまざまなシェフの給食が食べられるように、担当する学校は毎年調整し、6年生にはシェフによる「味覚の授業」も実施される。

子どもたちとの会話を楽しみながら、自身が考案したコラボ給食を食べる楠田シェフ

楠田シェフが「味覚の授業」をおこなった6年生と一緒に給食を食べるため教室を訪れると、じゃんけんで勝った班が大喜びでテーブルを用意し、シェフとの会話を楽しんだ。教室のあちこちから「おいしい!」と声がして、ほどなくおかわり希望者のじゃんけんがはじまり、すべての鍋がからっぽに。子どもたちに感想を聞くと「レンズ豆のサラダは初めて食べたけど、おいしかった」「グリーンのポテトサラダにびっくりしたけど、食べてみたらめちゃうまかった」「パンに挟んで食べるのがおもしろかった」と喜んで話してくれた。

岩園小学校・栄養教諭の小野奈美先生

シェフ考案の献立は、給食として提供するにはさまざまな検討が必要になる。シェフとともに、実現に向けて試作を重ねるうちに、新しい調理技術を得て今後に活かせることも。「コラボ給食」は、子どもたちが新しい料理と出合い、今まで味わったことのない特別な体験ができるメニューであり、おいしい給食を作るさらなる一歩になっていると感じた。

取材・文・写真/太田浩子

『コラボ給食』

芦屋市
レシピ本『芦屋の給食 オシャレな街のおいしい献立』(兵庫県芦屋市教育委員会著・コミニケ出版)では、各学校のイチオシメニューを紹介。

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