滋賀初の空中遊歩道、琵琶湖博物館に完成

2018.11.3 06:00

古来から琵琶湖で利用されてきた独自の船「丸子船」をイメージしたトレイル。遠くには対岸とを結ぶ琵琶湖大橋を望む

(写真9枚)

滋賀県で初めての空中遊歩道「樹冠トレイル」が完成。「滋賀県立琵琶湖博物館」(草津市)に、11月3日にオープンする。

同館が2016年から2020年にかけて、3期に分けておこなっているリニューアル計画。第2期の今回は「交流」をテーマに、カフェやショップなどを改修。そして今期、最後の目玉として空中遊歩道「樹冠トレイル」を新設した。

今後は2020年に、展示室をリニューアル予定の「滋賀県立琵琶湖博物館」
今後は2020年に、展示室をリニューアル予定の「滋賀県立琵琶湖博物館」

「博物館で得た興味や知識を、フィールドで体験していただきたい」と、博物館から琵琶湖へと誘うために、全長150mの空中遊歩道を企画したと館長の篠原 徹さんは説明。屋外展示「縄文弥生の森」の上を通って、琵琶湖岸付近の展望台「びわ湖デッキ」まで巡ることができる。

「樹木を見下ろす展示方法は国内でも珍しいんです」と主任学芸員の林竜馬さんが語るように、目の前に広がる琵琶湖の景色はもちろん、最大10mの高さから150種以上の植物や樹木に集まる鳥、昆虫など普段見ることの少ない自然の営みを間近で観察できるのも楽しみのひとつだ

ドングリが実る様子も間近で見ることができる。「枝や葉は優しく触ってくださいね」と林さん

同施設のプロジェクトに協力した「成安造形大学」の宇野君平准教授と学生が制作した、琵琶湖にまつわる動植物8体の印象的なオブジェも「樹冠トレイル」の道中に展示。料金は無料、同博物館に入場する場合は入場料750円。

取材・文・写真/中河桃子

「滋賀県立琵琶湖博物館」

住所:滋賀県草津市下物町1091
営業:9:30~17:00(最終入館16:30)
料金:一般750円※入館なし、樹冠トレイルのみの場合無料
電話:077-568-4811

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