宅間「メアリージュン成長すると紗理奈」

2018.10.30 16:00

11年ぶりに再演される舞台『あいあい傘』に出演する鈴木紗理奈と脚本・演出・出演の宅間孝行

(写真4枚)

脚本・演出家で俳優の宅間孝行による舞台『あいあい傘』が映画化されるのに合わせ、11年ぶりに再演。宅間が30日、舞台版に出演する女優・鈴木紗理奈と大阪市内で会見を開いた。

11年前の初演について宅間は、「新作でホームランを目指していた時期なんだけど、お客さんからバッドエンドはやめてくれとか、やくざが出てくるのはどうかとか・・・。そんな声を聞いて出来上がったのがこれ。お客さんに寄り添って寄り添って、毒のない作品になった。前回初めて大阪に出てきた作品なんですけど、僕の手応えではエンタイトルツーベースくらいなんですよ」と振り返る。

だが、「今回再構築したり、映画にしたり、角度を変えてキャストも変わったことで、逆に僕になかった部分をお客さんから引っ張り出してもらった作品になったなと。出演者が良いっていうところもあって、自己評価が変わりました」と話す。

また、「舞台再演にあたり手を加えたんですけど、ここまで加筆したのは初めてで、大胆に手を入れた。非常にクセのない、いわゆる落語のような話だなと思ってまして、語り手によって趣が違う。なので、出演者次第。いかに出演者が芝居をしてくれるか」という。

なかでも鈴木が演じるテキ屋のヒデコ役に関しては、「映画版が高橋メアリージュンなんです。ご覧いただくとわかると思うんですけど、たぶん日本で一番この役があう2人を映画と舞台にキャスティングしたかなと思ってる(笑)」と自信を見せる。

映画版、舞台版それぞれテキ屋のヒデコ役に高橋メアリージュン、鈴木紗理奈をキャスティングし、似た2人と話す宅間
映画版、舞台版それぞれテキ屋のヒデコ役に高橋メアリージュン、鈴木紗理奈をキャスティングし、似た2人と話す宅間

宅間が、「メアリーはあのまま大きくなったら鈴木紗理奈になりそうじゃないですか」と振ると、鈴木も「似てる、似てる」と同意。宅間は、「メアリーも(鈴木が)ドッペルゲンガーなんです、みたいなことを言ってた」と明かした。

本作は、とある田舎町で起こる、父と娘の再会の物語。現在上映中の映画と全国10カ所を巡回している舞台は相関関係にあって、お互いで描かれていない場面を補完し合ってるとのこと。大阪公演は11月30日から12月4日まで「梅田芸術劇場シアタードラマシティ」(大阪市北区)にて。チケットは7500円で発売中。

舞台『あいあい傘』
日程:2018年11月30日(金)〜12月4日(火)
会場:梅田芸術劇場シアタードラマシティ(大阪市北区茶屋町19-1)
料金:7500円(全席指定)
電話:0570-200-888

映画『あいあい傘』
2018年10月26日(金)公開
配給:SDP

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