来年デビュー１０周年を迎えるシンガーソングライターの阿部真央が、ライブツアー『阿部真央らいぶＮｏ．８～１０ｔｈ Ａｎｎｉｖｅｒｓａｒｙ Ｓｐｅｃｉａｌ～』を開催。そのファイナルが２０１９年１月２７日、「神戸ワールド記念ホール」（神戸市中央区）でおこなわれる。

２００９年のデビュー以来、パワフルでまっすぐなボーカルと卓越したメロディーセンス、実体験を基にしたリアルな感情を瑞々しく描いた詩世界で、同世代の女の子たちの共感を集めてきた阿部。今年３月に８枚目のアルバム『ＹＯＵ』を掲げ、ライブハウスツアー『Ｃｌｏｓｅｒ』を完走。夏には大型野外フェスに多数出演し、その興奮も冷めやらぬなか、１０月２４日にニューシングル『変わりたい唄』をリリースした。

デビュー１０周年を前に「いつだって変わっていきたいし、もっと自分らしく生きられるようになりたい」という素直な思いを托した表題曲は、プライベートで結婚・出産・離婚という濃密な日々を経験した彼女だからこそ歌える、ストレートで力強いロックナンバー。これまで「阿部真央＝若い女子のための音楽」というイメージを持っていた人も、現在の彼女の一皮剥けた歌声には引き込まれるものがあるはずだ。

ロック、ポップス、バラードなど、バラエティに富んだ楽曲をさまざまに歌いこなす表現力と観衆の目をクギヅケにする直情的なパフォーマンスで定評のある彼女のライブだが、今回の神戸公演は、５年ぶりとなる「日本武道館」ワンマンを経て、１０周年ツアーをしめくくるファイナル。さらには関西では初のアリーナということもあり、スペシャルな臨場感と一体感を味わえる万感胸に迫る夜となりそうだ。チケットは１１月２４日に発売される。

文／井口啓子