神戸地下鉄に全国初の「光る絵本列車」

2018.8.7 20:00

「暗さ」と「光」の特性を活かした全国初の『光る絵本列車』(3日・神戸市内)

(写真2枚)

地下鉄の「暗さ」と「光」の特性を活かした全国初の『光る絵本列車』が、神戸市営地下鉄海岸線で運行中。キングコング・西野亮廣の絵本『えんとつ町のプペル』の挿絵が飾られ、乗客を楽しませている。

この『光る絵本列車』は、地下鉄ホームの光と暗さが交差する特性を利用したもの。明るい列車内、暗い地下鉄内両方のシーンで挿絵が色鮮やかにみられるよう4枚のフィルムが重ねられている。

発案者の神戸市交通局・戸川峰志駅長が、施行業者やデザイナーと試行錯誤の上で完成させたものだ。通常運行中は車内に明かりがついているため絵本のような挿絵だが、車内を暗くして外の光だけで見るとより一層、フィルムの特性が活かされた美しい挿絵になる。運行する全10編成中5編成、各1編成8種のシートと共通の1種で計41種の挿絵が飾られている。

『光る絵本列車』発案者の神戸市交通局の戸川峰志駅長、自身も『えんとつ町のプペル』のファンだとか(3日・画像=神戸市交通局)

戸川さんは「30日に始めてから、SNSなどで『すべての挿絵を見ることができた』といった投稿を見るようになってうれしいです。海岸線は片道15分で電車が走っていて、光る絵本列車は10編成中5編成で2分の1の確率。比較的すべての車両を回りやすくなっているのでぜひ、すべての挿絵をご覧になってください」とこの展示を網羅するコツを伝授。

また、車内を「おもちゃ箱」のように模様替えし、運転台の見学や読書スペースの開放などをおこなう『おもちゃ箱列車』も12日・19日に予定。10時から15時まで車両が御崎公園駅に停車し、1編成4両すべてがこどもが遊べるようになる。2両目の絵本列車内は暗闇になり、通常運行中は見られないフィルムが外側の明かりから照らされる様子の挿絵を見ることができる。展示期間は未定。

取材・文・写真/岡田由佳子

『光る絵本列車』

場所:神戸市営地下鉄湾岸線 新長田方面から2両目
電話:078-322-5994

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