作曲家・リチャード・ロジャースと作詞家ロレンツ・ハート。彼らミュージカル界の巨匠の半生を描くブロードウェイミュージカル『ロジャース／ハート』が全国３カ所で上演。ジャニーズＪｒ.の林翔太、寺西拓人が出演する。

今作は、ブロードウェイを代表するソングライターの名曲を紹介する舞台『ブロードウェイ・ショウケース』の第２弾。ロジャースといえば、作詞家オスカー・ハマースタインと共作したミュージカル『王様と私』『サウンド・オブ・ミュージック』などの名作があまりにも有名だが、それ以前にコンビを組んでいたのがハートだった。ロジャースとハートが生み出した『マイ・ファニー・バレンタイン』『マンハッタン』などは、ジャズのスタンダードナンバーとしても愛され、多くの歌手に歌い継がれてきた。

本作では、ロジャースとハートの半生のほか、ロジャースの妻、若い歌手など彼らを取り巻く人々を、２人が生み出した名曲とともに描く。ロジャースを林、ハートをミュージカルの舞台などで活動する矢田悠祐、若い歌手など数役を寺西が演じる。

演出・振付などを手掛ける玉野和紀はタップダンサーとしても知られ、ダンスが得意な林や寺西を見込んで織り込まれるであろうタップダンスに注目したい。また、しっとりとしたスタンダードナンバーを矢田らキャストがどう歌いこなしてくれるのか。歌とダンスを堪能できる小粋な作品になりそうだ。大阪公演は、９月１１日・１２日に「松下ＩＭＰホール」（大阪市中央区）にて。チケットは８８００円で現在発売中。

文／米満ゆうこ