田中圭と田中哲司、裏世界を舞台化

2018.6.14 07:00

田中哲司(左)と田中圭が舞台で共演する

(写真2枚)

最近、さまざまハラスメントが取りざたされ問題になっているハリウッドのショー・ビジネス界。そこで生き馬の目を抜くごとく生きる人々の、権力争いや究極の騙し合いを描いた舞台『サメと泳ぐ』が、実力派俳優・田中哲司と田中圭の共演で上演される。

ハリウッドの大物プロデューサー・バディは、数々の映画をヒットさせ、人間性は良くないが、彼の元で働いたアシスタントはみな、成功すると評判だ。そのポジションを手にした脚本家志望のガイは、意気揚々と働くが、バディからの罵詈雑言や屈辱に耐える日々。そんななか、ガイは企画を売り込みにきた映画プロデューサーのドーンと恋人になるが、バディはドーンの企画を利用しようとガイにある提案を持ちかける・・・。

1994年にハリウッド映画(邦題『ザ・プロデューサー』)として制作された本作。映画版の脚本・監督を手掛けたジョージ・ホアンは、コロンビア映画副社長のアシスタントなどを経て、パラマウントピクチャーズ、ワーナーブラザーズを渡り歩いた経歴の持ち主で、自身が見聞きした実話からアイデアを得て作品を描いたという。映画版ではセクハラ問題で現在ハリウッドから姿を消しているケヴィン・スペイシーが、バディ役を演じていたというのも皮肉なところ。最近話題の事件にもシンクロする部分がさぞ多いことだろう。

ハリウッドのショー・ビジネス界を赤裸々に描いた舞台『サメと泳ぐ』
ハリウッドのショー・ビジネス界を赤裸々に描いた舞台『サメと泳ぐ』

権力を振りかざすバディ役は、映像では味のある脇役として知られるが、舞台では繊細な演技力はもちろんのこと、存在感たっぷりの田中哲司。一方の純朴な青年ガイを演じる田中圭は、テレビドラマ『おっさんずラブ』であらゆる種類の男性にモテる役をコミカルに演じて見せ、舞台にも積極的に出演し幅広い役をこなしている。さまざまなフィールドで活躍する2人の対決は、舞台ではどちらに軍配が上がるのか。全国6カ所で上演され、兵庫公演は「兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール」(兵庫県西宮市)で9月14日から17日まで。チケットは8800円で、6月16日に発売される。

文/米満ゆうこ

舞台『サメと泳ぐ』

日程:2018年9月14日(金)18:30〜、15日(土)・16日(日)13:00〜/18:00〜、17日(祝・月)13:00〜
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
料金:8800円(全席指定)
電話:0798-68-0255

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