安藤サクラ「カットによって大きさ違う」

2018.6.6 11:01

パルムドール受賞後、初めての会見に登場した安藤サクラ

(写真3枚)

『第71回カンヌ国際映画祭』最高賞のパルムドールを獲得した是枝裕和監督の映画『万引き家族』。本作で家族の母親・信代を演じた安藤サクラが4日、大阪市内で会見をおこなった。

2017年6月に長女を出産し、その直後から撮影に挑んだという安藤。「信代さんは子どもを産めない女性という役柄ではあったのですが、撮影中の私は母性も母乳も『ダダ漏らし』みたいな状況(笑)。本能的に溢れ出てしまう母性と母乳に戸惑いながらの撮影でした。内緒で『ちょっとトイレ行ってきます』って言って、スタジオの一番遠い部屋でお乳あげてたんですよ。だから、カットによっておっぱいの大きさが違うんです」と振り返る。

出産直後ということで、NHK連続テレビ小説『まんぷく』(2018年後期)のオファーも相当迷い、その発表会見では涙も見せた安藤。本作は、「正直、妊娠中と出産後は、できるだけ仕事はしない、極力ずっと一緒に子どもといる、絶対そうしていたいと思っていたのですが、結局この作品と出合って・・・。でもそういうタイミングで、この作品と信代という役柄と出会えたことは本当に良かった。是枝組でしか成り立たなかったと思う」と打ち明けた。

「是枝組って、みんな子どもを連れてくる現場だったんです。すごくないですか。保育園みたいになってたんですよ」と会見後も話が止まらない安藤(4日・大阪市内)
「是枝組って、みんな子どもを連れてくる現場だったんです。すごくないですか。保育園みたいになってたんですよ」と会見後も話が止まらない安藤(4日・大阪市内)

家族を超えた絆が描かれた本作。「(子役の佐々木)みゆは、私の娘と全くおんなじ誕生日で、それこそ血のつながりではない、何かのつながりを感じてしまう。これからこの家族で会うことがあまりないと思うと、寂しくなって泣きそうになります」と言い、「産後間もない体であの役をやって、すごく良い時間になった」と話した。映画は6月8日から公開される。

映画『万引き家族』

2018年6月8日(金)公開
監督:是枝裕和
出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、ほか
配給:ギャガ

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