名誉館長コシノヒロコ「夢はふくらむ」

2018.4.21 13:03

「本当に私でいいのかしら。客観的に考えるとこれは大変な仕事なんだなとあらためて感じております」とコシノ

(写真3枚)

ファッションデザイナー・コシノ三姉妹の長女・コシノヒロコが、4月より「神戸ファッション美術館」(神戸市東灘区)の名誉館長に就任。21日から始まる展覧会『大正ロマン昭和モダン展』の開会式に登場し、自身の構想を話した。

名誉館長の打診はごく最近だったと話すコシノ。「美術館は館長の個性が重視されるもの。私はその器ではないので、私がやってきたことが活かされ、お役に立てる名誉館長であれば」と快諾したという。

実は、開館時(1997年)に受けた取材ですでに、「過去も重要なんですけど、私は『現在・今』を表現することが大事だと思う。1年に2回、コレクションをしますから、そのなかから代表的な作品を所蔵し、今のファッションデザイナーの活動が一挙にわかれば」と提言していたといい、まずは自身の作品を中心に、「見せ方、空間など新しい見せ方をトライしていく」と常に新しい作品を常設する予定。

丸い建物が印象的な「神戸ファッション美術館」
丸い建物が印象的な「神戸ファッション美術館」

一方で同館の置かれた状況として、「アクセスが難しい。若い人が集まってこれるようなイベントをやるなど、美術館の周辺から環境を変えていかなければ。「衣」「食」「住」「遊」と暮らしを中心にしたすべてがファッション。みんなが集まって楽しめる空間にしたい。わたしの夢はふくらんでおります」と話した。

『大正ロマン昭和モダン展』

日程:2018年4月21日(土)〜7月1日(日)
会場:神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2-9-1)
料金:一般500円、大学生・65歳以上250円、高校生以下無料
電話:078-858-0050

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