ミムラが最後の舞台、溝端淳平と禁断愛

2018.4.9 07:00

先日、美村里江に改名を発表したミムラ。ミムラとして最後の舞台に立つ

(写真2枚)

没後36年を経て今なお愛される、作家・向田邦子の作品『家族熱』が2人芝居になる。主演するのは、映像のほか舞台でもメキメキと頭角を現すミムラ(先日、美村里江に改名を発表)と溝端淳平だ。

本作は、1978年に放送された向田の同名ドラマを原作に、演出家・脚本家の合津直枝が翻案した。朋子(ミムラ)は、杉男(溝端)が小学生のころ、実母と入れ替わりに嫁いできた、杉男とはひと回りしか年の違わない美しい義理の母。しかし、朋子は家族が別れたはずの前妻と通じていることを知り、杉男のすすめで家を出るという筋書きだ。舞台ではそのドラマから3年後に設定。2人が再会し、お互い惹かれていた思いを吐露しあうという。

ミムラと禁断の愛を演じる溝端淳平
ミムラと禁断の愛を演じる溝端淳平

過去に2度、向田役を演じたことがあり、彼女の大ファンというミムラ。昨年出演した舞台『人間風車』では、演じるキャラクターが抱えていた壮絶な闇を暴露するシーンがあり、彼女の鬼気迫る演技に会場中が静まり返った。また、溝端も昨年は、セリフの多い不条理劇『管理人』に意欲的に挑戦。今年上演された舞台『ムサシ』では、藤原竜也らを相手に、凛とした佇まいで、ひたむきな気迫のある演技を見せた。

今作では、家族という縛りから解放された揺れる思いを表現する2人。『家族熱』の「熱」は恋の病で終わるのか、ミムラと溝端の繊細な演技と熱が舞台で静かに、そして激しく高まっていきそうだ。5月の東京公演を経て、大阪公演は6月11日に「近鉄アート館」(大阪市阿倍野区)、兵庫公演は12日に「兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール」(西宮市)にて。11日は終演後、ミムラ、溝端、合津によるアフタートークあり。

文/米満ゆうこ

『家族熱』

日程:2018年6月11日(月)・19:00〜
会場:近鉄アート館
料金:前売=5500円、当日=6000円(全席指定)
電話:06-6622-8802

『家族熱』

日時:2018年6月12日(火)・15:00〜
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
料金:A席3500円
電話:0798-68-0255

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