京都のコメディ劇団、初の東京進出に熱

2018.2.10 09:00

「THE ROB CARLTON」の前回公演『lab.』より 写真/今西徹

(写真2枚)

「今、関西で最も勢いがある劇団」との呼び声が高く、ベテラン作家・後藤ひろひとからも「潰す」宣言が出るほどライバル視されている京都の劇団「THE ROB CARLTON」。彼らの新作『マダム』が2月に大阪・東京で上演。初の東京進出を果たす。

アメリカン・コメディ風のふざけた会話と予想外の展開で人気急上昇中の彼ら。作・演出の村角太洋は、「東京の芝居は精度が高いものが多いから、我々も精度を高めるべく、いつもよりしっかり演出しています。今までとちょっとやり方を変えた我々の芝居を、これまで観てきた関西の人にどう受け止められるのか、心配でもあり楽しみ」と東京を意識しつつ、意気込みを語った。

今回は、臨終間近な「マダム」と彼女の部屋に集まった人々の思い出と思惑が交錯する、格調高くもドタバタなコメディ。女性メインの物語ながらも女優を一切出さず、男優が女性を演じるのも、彼らにとっては大きな冒険だ。「英国貴族を描いたドラマ『ダウントン・アビー』風の世界を、あの10億分の1ぐらいの予算でいかに見せられるかというのが、今回の見どころ」と村角はいう。

劇団「THE ROB CARLTON」の新作『マダム』のチラシイメージ
劇団「THE ROB CARLTON」の新作『マダム』のチラシイメージ

彼らのファンを公言する俳優・川下大洋がタイトルロールのマダムを演じるほか、俳優・三上市朗が一家の当主役で初参加。どちらも重厚な演技とトボけた笑いを巧みに使い分ける名優だけに、より厚みを増した舞台が観られそうだ。大阪公演は、2月15日~19日に「HEP HALL」(大阪市北区)にて。

文/吉永美和子

舞台『マダム』

日程:2018年2月15日(木)〜19日(月)
会場:HEP HALL(大阪市北区角田町5-15 HEPFIVE 8F)
料金:一般3500円、学生2000円、ほか

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