小劇場系の劇団が、自分たちの存在をアピールする演劇フェス『演劇ＥＸＰＯ 2018』が、２月に開催。「町が劇場になる」とうたい、劇場にとどまらず、居酒屋やギャラリーなど大阪市内各所で演劇が上演される。

数ある企画のなか注目なのは、役者たちが劇場を飛び出して、大阪市内10カ所の飲食店などで朗読劇をおこなう『リーディグ企画』（2/5〜17）。会場は町のミニ図書館から立ち飲み屋まで様々なので、演劇作品のみならず街の隠れた名店＆面白スポットにも出会えるという、まさに一石二鳥の企画だろう。

宮沢賢治などのポピュラーな作品が多いうえ、食事込みで楽しめたり、投げ銭制になっていたりと、劇場に足を運ぶよりグッと気軽な上演スタイル。なかには、演劇マニアからすると「この値段、この距離で観られるなんて贅沢！」というレベルの公演もある。

そのほか、選りすぐりの劇作家・演出家・役者を集めたプロデュース公演『流れんな』（2/13～18）や、全国から公募した戯曲に関西の演出家＆役者が挑む『あんたの戯曲を上演させてくれへん？』（2/8～12）など、初心者が演劇に触れられる良い機会。期間は２月５日～18日まで。料金などの詳細は公式サイトにて。

文／吉永美和子