奈良発、NARAtive映画が初の全国公開

2018.1.29 20:00

映画『東の狼』 © NARA International Film Festival & Seven Sisters Films

(写真2枚)

河瀬直美監督がエグゼクティブ・プロデューサーをつとめる『なら国際映画祭』の映画制作プロジェクトから誕生した映画『東の狼』(2017)。奈良県東吉野村を舞台とした同作が、2月3日より公開される。

このプロジェクト「NARAtive」とは、2年に1度開催される『なら国際映画祭』のメインプロジェクトのひとつ。国内外を問わず、今後の活躍が期待される若手映画監督を招き、奈良県を舞台に映画を制作するというユニークな試みだ。受賞の翌年には地域を巻き込んで撮影がおこなわれ、そこから生まれた作品が奈良の魅力を世界中に発信していく。

これまで「NARAtive」として制作されたのは4作品。いずれも『なら国際映画祭』でプレミア上映されてきたが、全国劇場公開はこの『東の狼』が初となる。監督はキューバ出身のカルロス・M・キンテラで、絶滅したニホンオオカミが最後に見かけられた土地として知られる奈良県東吉野村を舞台に選んだ(主演は藤竜也)。

映画『東の狼』撮影現場にて、カルロス・M・キンテラ監督(左)と主演の藤竜也

この『東の狼』は、100年以上前にニホンオオカミが絶滅した東吉野村の森で、幻のオオカミの存在を盲信する年老いた猟師・アキラ(藤竜也)が、周囲の反対を無視し、猟友会の予算を費やしながら、まるで取り憑かれたように深い森へと入っていく…という物語。同作は、「なんばパークスシネマ」「ユナイテッド・シネマ橿原」などで公開される。

映画『東の狼』

2018年2月3日(土)公開
監督:カルロス・M・キンテラ
出演:藤竜也、大西信満、小堀正博
配給:HIGH BROW CINEMA

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