映画初主演の松岡茉優「映像だからこそ表現できた」

2017.12.30 18:00
(写真4枚)

「狭くていいからヨシカに届けようと」(松岡茉優)

──今回、主人公のヨシカを演じるにあたって、松岡さんにとっては珍しく監督とお話をされたと聞きましたが。

松岡「そうですね。映画についてはあまり話さなくて、むしろ自分たちの学生時代の話とか。あとは、誰に見せたいか、ですね」

渡辺「誰に見せたいか・・・なるほど」

松岡「普通だったら、どんな人に見てもらいたいか、ですよね。じゃなくて、もう誰に見せたい!って。一人称、ひとり。それを話しているとき、監督も私も、頭に浮かぶ人が居たんですね。もう、それぐらい狭くていいから、とにかくヨシカに届けようって思いが重なったんですよね。3時間くらい、紅茶1杯で粘りました(笑)」

主人公・ヨシカを演じた松岡茉優(右)と、彼氏二役の渡辺大知(黒猫チェルシー)

──恋愛に臆病。ひねくれで、自分勝手で、夢見がち、という設定のヨシカですが、物語上の人物、というより、誰の身近にもいると。

松岡「濃度が違うでしょうが、全国津々浦々の女の子たち、それぞれにヨシカ的要素は備わっていると思っていて。私自身も、『ここは分かるな』という部分があるわけではないんです。すべてにおいて、理性が働くからヨシカのような行動はしないけど、そう思った理由は分かるというか。なんで最初にそう思ったのか、一番核となる部分はたぶん理解できると思うんですよね。だから男女問わず、ヨシカ的発想の人には痛快だと思います」

──松岡茉優だからこそ演じることができたのではないか、と思うほどに見事なハマりっぷりでした。

松岡「いえいえ(笑)」

──だからこそ、小説と映画、それぞれの面白さがあったと思うのですが、完成した映画を観てどうでしたか?

松岡「先日、『東京国際映画祭』で観客賞をいただいたときに、初めてお客さんがいるところで観たんですね。そのときに、自分が予想していなかった場面ですすり泣く声が聞こえてきたり、そんなつもりでなかったところでクスクスという声があがったり。よく先輩方が、『映画というのはお客さんに届いて完成するんだ』とおっしゃってるのを見聞きしてたんですけど、その意味は分かっているつもりだったんですが、スクリーンで観ているお客さんのリアクションを間近に見て、初めてこの作品が、映像ではなく映画になったんだなと思いました。意味が分かるじゃなくて、体感したというか。これは主演映画というものを経たからなのか、とも思います」

「ヨシカというキャラクターに惚れました」と渡辺大知

渡辺「僕は、映画の主題歌の候補曲を作るときに、全編観たんですけど、自分が出てることも忘れて、ヨシカというキャラクターに惚れました。撮影しているときは、ヨシカという掴めないものを追いかけてるように感じていたんですけど、映画でそのココロの爆発みたいなものを聞けた感じがして。ようやくヨシカというものが分かったような気がしたというか。ヨシカの切実さというか、ただ妄想している『こじらせ女子』じゃない、本気なんだって。その感覚を大事にして、曲作りに入りました。明るくてエネルギッシュなんだけど、切なさのあるというか。わりとハマってましたね、自分で言うのもなんですけど(笑)」

松岡「もともと大九監督と、ヨシカ的な女の子を救いたい、報われて欲しいという思いで撮影を始めたんですけど、思った以上に性別や年齢を超えて届く普遍的なモノができたなぁ、と。会社や学校でイヤなことがあったときに観たくなる作品になっていることを願いますし、ちょうど公開が年末年始なので、1年間頑張った心身のデトックスとしてこの『勝手にふるえてろ』を観に行ってもらえたらうれしいです」

映画『勝手にふるえてろ』

2017年12月23日(土・祝)公開
監督:大九明子
出演:松岡茉優、渡辺大知、石橋杏奈、北村匠海、ほか
配給:ファントム・フィルム

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