巨大ツリーが神戸に、クリスマス新名所へ

2017.11.17 17:00

神戸メリケンパークの南東に立った「あすなろの木」。クリスマスの新名所となりそうだ(17日・神戸市内)

(写真2枚)

神戸港開港150年記念事業として、世界一高いクリスマスツリーを立てるプロジェクトが始動。高さ30メートルを超えるツリーを巨大な鉢に植える植樹式が17日、「神戸メリケンパーク」(神戸市中央区)でおこなわれた。

清々しい青空の下、公園に横付けされたクレーン船から、10階建てのビルに相当するツリー「あすなろの木」が吊り上げられ、ゆっくりと空中を移動。多くの観衆が見守るなか、鉢に降ろされると、大きな拍手がわき起こった。

この木は、年間260トンの植物を輸出入するプラントハンター・西畠清順さんが、富山県氷見市の山から、特殊車両と大型船により神戸港に運んだもの。阪神淡路大震災の鎮魂の想いや、復興と再生の象徴として、ニューヨークのロックフェラーセンターのクリスマスツリーより大きな生木のクリスマスツリーとなる。

「僕自身も被災し、初めて死を意識した。復興・再生した神戸で、世界一のクリスマスツリーを立てられることに感無量です」と話す西畠清順さん(17日・神戸市)

また、ツリーの飾りは電飾ではなく、風の力で輝くメッセージ型の丸い反射板オーナメントで、このオーナメント(1枚500円)を購入し、夢や希望を書き込むことで来場者もプロジェクトに参加できる。また、クラウドファンディングで、子どもたちへオーナメントをプレゼントできる取り組みもスタートしている。5万枚以上の飾り付けを目指し、オーナメントの数でもギネス世界記録に挑戦するという。

12月2日にはオープニングセレモニーが予定されており、シンガーソングライター・槇原敬之のスペシャルライブも決定。そのほか、クリスマスマーケットや飲食店なども登場する。ツリーの観覧は無料。

取材・文・写真/太田浩子

『めざせ!世界一のクリスマスツリーPROJECT』

期間:2017年12月2日(土)~26日(火)
会場:神戸メリケンパーク(神戸市中央区波止場2)
料金:無料(展望台、飲食店及び物販ブースは有料)

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