スマホ片手に真剣、ミニチュア写真家展

2017.9.21 20:20

1/160スケールの「アボカド」の島

(写真11枚)

日常に取り巻くものとミニチュア人形の組み合わせで、小さい不思議な世界を作り出す、ミニチュア写真家の田中達也さん。2011年から毎日欠かさずSNSにアップし続けている彼の作品約100点を集めた展覧会が、9月20日から「大丸梅田店」(大阪市北区)で開催。初日から幅広い層の人々が訪れ、真剣な表情でミニチュア作品をスマートフォンのカメラでおさめていた。

NHK連続テレビ小説『ひよっこ』のタイトルバックを手がけたことでも知られており、ミニチュア写真を掲載しているSNSはフォロワー数が100万人超えという田中さん。彼が作り出す小さな世界は、「クロワッサン」を青空に浮かぶ「雲」に、「アボカド」を「島」に、「ホッチキスの芯」を図書館に並ぶ「本」に・・・など、日常のものを題材にしており、思わずくすっと笑ってしまったり、さすが!と唸ってしまうような楽しいものばかりだ。

ホッチキスと芯を「図書館」に見立てて。
ホッチキスと芯を「図書館の本棚」に見立てている

会場には実物のミニチュア作品も展示されていて、間近でその繊細さを見ることが可能。「こんな視点で見たことなかったな〜」「すごい細かいね」「なるほど!」と、思わず独り言が多くなっている人がちらほら。会場は新作以外はすべて撮影OKということもあり、一眼レフで本格的に撮る人や、お年寄りの方も携帯電話を片手に真剣な表情で「フォトジェニック」な写真をおさめていた。

携帯を片手に作品を観賞する人々
スマホや携帯電話を片手に作品を観賞する人々

「自分なりに撮影して、SNSにアップして楽しんでみてください。また、大きいブロッコリーなどのフォトスポットで、実際に自分がミニチュアになれる体験をしてみてください」と、田中達也さん。会場を出たころには、日常生活のなかでいつも見ているものが、なんだか楽しく見えるはず。併設されているグッズ売り場では、田中さんの作品をデザインしたカレンダーやポストカードのほかに、作品に登場しているトミーテックのジオラマやプライザー人形のミニチュアも販売されているので、創作意欲がかき立てられた人は挑戦してみては。期間は10月2日まで。同時に『ひよっこ』パネル展も開催されている。

会場内には自分がミニチュアの世界に入り込んで撮影できるフォトスポットも!(傘は常時置いてある)
会場内には自分がミニチュアの世界に入り込んで撮影できるフォトスポットも!(傘は常時置いてあります)

『MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界』

期間:2017年9月20日(水)〜10月2日(月)
時間:10:00〜20:00(入場は閉場時間の30分前まで、最終日は18時閉場)
会場:大丸梅田店15階 大丸ミュージアム<梅田>
料金:一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料

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