大相撲と日本刀、ゆかりの展覧会が大阪で

2017.7.14 07:00

横綱。左より、第六十九代横綱・白鵬翔、第七十代横綱・日馬富士公平、第七十一代横綱・鶴竜力三郎が使用

(写真3枚)

女性を中心に新たなブームが起きている大相撲と日本刀。その両方にアプローチする展覧会『大相撲と日本刀』が、8月28日まで「大阪歴史博物館」(大阪市中央区)でおこなわれています。

露払いと太刀持ちを従えて、化粧回しと純白の綱(横綱)を締めた横綱が土俵入り。日本人なら誰もが知るこの光景を見ても、大相撲と日本刀に関係があるのは明らか。「江戸時代には、横綱をはじめとする強豪力士は大名のお抱えとなり、帯刀を許されました。当時の錦絵にも、帯刀姿の力士を描いたものがあります」と学芸員の飯田直樹さん。「歴代の横綱たちが土俵入りに使用した太刀には、当時の名立たる刀匠が製作したものもあります。このように大相撲における日本刀は、力士の地位や権威を示す象徴として存在してきました」。

第四十八代横綱・大鵬幸喜の太刀。室町時代の備前長船師光、初代の作
第四十八代横綱・大鵬幸喜の太刀。室町時代の備前長船師光、初代の作

本展では、江戸時代から現代まで、歴代の名横綱が所持した太刀が展示されています(前期は、雷電、双葉山、大鵬、千代の富士など。後期は、稲妻、北の湖、武蔵丸、大乃国、白鵬など)。また、化粧回しや横綱、相撲絵などの資料も展示され、相撲ファン、刀剣ファンが共に満足できる内容に仕上がっています。

大阪大相撲之図 明治25年(1892) 大阪歴史博物館蔵 観客席の上部に「うつぼ(靭)」、「堂嶋浜」、「ざこば(雑喉場)」など市場があった土地の幟(のぼり)があり、当時の大阪相撲と市場の密接な関係がうかがえる
大阪大相撲之図 明治25年(1892) 大阪歴史博物館蔵 観客席の上部に「うつぼ(靭)」、「堂嶋浜」、「ざこば(雑喉場)」など市場があった土地の幟(のぼり)があり、当時の大阪相撲と市場の密接な関係がうかがえる

そして、もうひとつ見逃せないのが、大阪相撲に関する資料です。大阪では江戸時代から大正時代まで、堀江や難波などで相撲興行が盛んにおこなわれました。本展では大阪相撲に関する資料が多数展示されており、その姿を具体的に知ることができます。横綱のルーツは上方の強豪力士が締めていた白黒の綱だった、横綱の代数(誰が第何代横綱か)を決めたのは大阪相撲出身の人物・陣幕久五郎だったなど、マニアックな情報がたくさんあるのも本展の魅力です。

取材・文・写真/小吹隆文(美術ライター)

特別展『大相撲と日本刀』

期間:2017年7月8日(土)〜8月28日(月)
時間:9:30〜17:00(金曜は20:00まで、最終入館は閉館の30分前)
※火曜休(ただし8/15は開館)
会場:大阪歴史博物館 6階特別展示室(大阪市中央区大手前4-1-32)
料金:大人1000円、高校生・大学生700円
電話:06-6946-5728

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