3年ぶり、カンヌ学生部門に日本人監督

2017.4.12 18:00

映画祭エグゼクティブディレクターの河瀬直美監督(右)と井樫彩監督

(写真1枚)

昨年9月に開催された『なら国際映画祭 2016』で、学生映画部門(NARA-wave)でグランプリを獲得した井樫彩監督の『溶ける』が、『カンヌ国際映画祭』のシネフォンダシオン(学生部門)にノミネートされた。日本人としては3年ぶり、10人目のノミネートとなる。

『なら国際映画祭』は昨年より、設立当初から掲げる日本の新人監督の育成の一環として、『カンヌ国際映画祭』のシネフォンダシオン(学生部門)とパートナーシップを締結。「NARA-wave」作品のうち、3作品をシネフォンダシオンのディレクターに推薦付きで応募できるようになった。今回のノミネートをうけて、『なら国際映画祭』のエグゼクティブディレクターをつとめる河瀬直美監督は、「今後も『奈良から世界へ』はばたく若手監督の助力となるよう、カンヌとのパートナーシップを深めてゆきたい」とコメントした。

井樫監督は、1996年生まれの北海道出身。ノミネート作品の『溶ける』は、東放学園映画専門学校の卒業制作作品で、監督2作目。今回の吉報をうけ、「たくさんの方々に作品を観ていただく機会が増えれば増えるほど、作品が自分の手から離れていく感覚があり、賛否両論の反応を受け取ることに、驚きと感謝を感じていました。この作品が海外に行くのは初めてのことなので、不安もありますが、手から離れた我が子の発表会を観に行くような気持ちです。この経験を糧に、これからも精進していきます」と語った。

『なら国際映画祭2016』
期間:2016年9月17日(土)〜22日(祝・木)
会場:春日大社、春日野園地、ならまちセンター、ホテルサンルート奈良、鹿の舟 -繭-、ほか

井樫彩監督

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