鎌倉時代のグレート仏師が奈良に降臨
2017.3.31 07:00

重要文化財 四天王立像のうち広目天・多聞天 鎌倉時代(12世紀) [広目天]快慶作 和歌山・金剛峯寺
(写真4枚)
鎌倉時代を代表する仏師といえば、運慶と快慶。彼らの代表作、東大寺南大門の金剛力士像を知らない人はいないでしょう。その快慶の大規模展が、4月8日から「奈良国立博物館」(奈良公園内)でおこなわれます。
快慶には確証のある遺品が際立って多い一方、その出自は謎めいています。しかし、建久3年(1192)には無位でありながら白河院追善の造像に抜擢されるなど、師・康慶の弟子のなかでも特殊な立場にいたようです。また、彼は自身を「巧匠アン(梵字)阿弥陀仏」と称しており、熱心な阿弥陀信仰者として造仏に携わりました。なかでも阿弥陀如来立像は実在感と格調の高さで知られており、その影響は後世まで及びました。

この展覧会では、快慶の代表作を中心に、作品の成立と密接に関係する絵画、高僧たちとの交渉を伝える史料など88件(うち国宝7件、重要文化財50件)が展示され、快慶芸術を堪能する絶好の機会です。また、会場の「奈良国立博物館」は、東大寺、春日大社、興福寺もすぐ近所。春の行楽を兼ねて出かけるのもおすすめです。
文/小吹隆文(美術ライター)
特別展『快慶 日本人を魅了した仏のかたち』
期間:2017年4月8日(土)〜6月4日(日)
時間:9:30〜17:00(金・土曜は〜19:00)※入館は閉館30分前まで 月曜休 ※5/1は開館
会場:奈良国立博物館(奈良市登大路町50 奈良公園内)
料金:前売=一般1300円、大高生800円、中小生300円、当日=一般1500円、大高生1000円、中小生500円
電話:050-5542-8600(ハローダイヤル)
※会期中に関連イベントあり。詳しくは公式サイトにて
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