武家出身の遅咲き絵師、京都で回顧展

重要文化財 雲龍図 海北友松筆 建仁寺(京都) 慶長4年(1599) 通期展示
狩野永徳、長谷川等伯と並ぶ桃山絵師の大家・海北友松(かいほう・ゆうしょう)。武門に生まれながら絵師となった、彼の知られざる生涯とその画業の全貌を紹介する史上最大規模の回顧展が、4月11日から「京都国立博物館」(京都市東山区)で開催される。
戦国武将たちが天下取りに熾烈な争いを繰り広げていた桃山時代。狩野永徳ら絵師たちも画壇の頂点を目指してしのぎを削っていたが、彼らとは異なる思いで絵筆を握った絵師、それが海北友松である。もともとは近江・浅井家重臣という名門武家の出身で、3歳で京都「東福寺」に出家。しかし主家や父兄が織田信長に滅ぼされるにおよび、和尚の勧めで狩野派の門を叩き、画の道に進んだという。DNAに刻まれた武士の気概は、彼の描く画に投影され、まるで刀を振り下ろしたかのような鋭いスピードの筆さばきで独自の画境を拓いた。画壇で頭角を現したのは60代と、当時としてはかなりの異端、かつ遅咲きの絵師なのである。

本展では、建仁寺、北野天満宮などに伝わる彼の真骨頂『龍図』が一室に集められ、存分に堪能できるほか、これぞ桃山時代といえる絢爛豪華な京都・妙心寺の金碧画が3双すべて展覧。さらに、詩情豊かで静謐な画風へと進化した最晩年の傑作『月下渓流図屏風』も、アメリカから60年ぶりに里帰りを果たす。開催は京都での36日間のみ、まだまだ謎の多い孤高の絵師に迫ることのできる、希少な機会となりそうだ。料金は1500円ほか。5月21日まで開催される。

取材・文/浅野はるか
『京都国立博物館開館120周年記念特別展覧会 海北友松』
期間:2017年4月11日(火)~5月21日(日)
時間:9:30~18:00(金・土曜は~20:00)※入館は閉館30分前まで
※月曜休(祝日の場合は翌火曜休)
会場:京都国立博物館 平成知新館(京都市東山区茶屋町527)
料金:1500円、大学生1200円、高校生900円、中学生以下は無料
電話:075-525-2473
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
大阪ビアガーデン2026年版、注目の食べ飲み放題をピックアップ
NEW 2026.6.13 12:00 -
大阪・関西ランチビュッフェ2026年版、ホテルの食べ放題を満喫
NEW 2026.6.12 11:00 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2026年版、ホテルで食べ放題
NEW 2026.6.12 11:00 -
神戸のおすすめビアガーデン2026年最新版
2026.6.10 12:00 -
大阪アフタヌーンティー2026年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2026.6.10 11:00 -
大河ドラマ『豊臣兄弟!』解説コラムまとめ【毎週更新】
2026.6.8 15:00 -
京都・滋賀のおすすめビアガーデン2026年最新版
2026.6.5 13:00 -
神戸アフタヌーンティー2026年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2026.6.3 12:00 -
京都アフタヌーンティー2026年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2026.5.11 14:00 -
華やかスイーツ!大阪のいちごビュッフェまとめ・2026年版
2026.5.11 13:00 -
【大阪】おすすめの手土産2026年、地元メディア取材の最新情報
2026.5.1 11:00 -
【お笑い芸人】インタビューまとめ【2026年】
2026.4.14 07:00 -
華やかスイーツ!神戸のいちごビュッフェまとめ・2026年版
2026.4.8 11:00 -
華やかスイーツ!京都のいちごビュッフェまとめ・2026年版
2026.4.8 10:00 -
大阪から行く高知のおでかけ・グルメ2026最新版
2026.3.30 17:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2026年最新版】
2026.3.24 09:00 -
【大阪・関西万博2025】半年間ありがとう!地元編集部が取材した人気グルメから穴場スポットまとめ
2025.12.31 11:00 -
【カメリア・マキの魔女占い】2026年上半期の運勢は?
2025.12.26 00:00 -
関西のおすすめ音楽フェス・2025年最新版
2025.7.9 09:00 -
京都・貴船&高雄のおすすめ川床、ランチからカフェまで【2025年】
2025.6.19 12:00 -
京都・川床おすすめランチ&ディナー、鴨川・貴船・高雄エリア別【2025年】
2025.6.11 15:00


トップ
おすすめ情報投稿
Lmaga.jpとは
ニュース
まとめ
コラム
ボイス
占い
プレゼント
エリア






人気記事ランキング




写真ランキング







ピックアップ






エルマガジン社の本

