大阪にゆかりのある版画の名品展

2017.1.15 09:00

吉原英雄《彼女は空に》1968年/大阪府立江之子島文化芸術創造センター(1月18日より)

(写真3枚)

大阪を描いた風景や大阪出身の作家など、大阪にゆかりのある20世紀以降の版画作品約140点および関連資料を展示する『大阪版画百景』展が、1月18日より「大阪府立江之子島文化芸術創造センター」(大阪市西区)でおこなわれます。

20世紀の大阪は、前田藤四郎、泉茂、吉原英雄など、多くの優れた版画家を輩出しました。1951年結成のデモクラート美術家協会も、版画に力を入れたことで知られています。また、前田藤四郎は1973年から91年にかけてグループ展『版画8』を開催しています。このように大阪は、日本の版画表現の重要な地域のひとつなのです。

織田一磨《京町堀川》1919年/大阪府立江之子島文化芸術創造センター(1月18日より)

こうした歴史の流れを知り、名品の数々を見られるのが本展の魅力です。版画ファンはもちろん、美術の初心者にも絶好の機会です。なお本展は、「大阪府20世紀美術コレクション」と「大阪新美術館コレクション」で構成されています。大阪府と大阪市の共同企画という点でも、意義深い展覧会と言えるでしょう。

文/小吹隆文(美術ライター)

『大阪版画百景』

期間:2017年1月18日(水)〜2月11日(祝・土)・11:00〜19:00 ※月曜休
会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)(大阪市西区江之子島2-1-34)
料金:無料
電話:06-6441-8050

※会期中に関連イベントあり。詳しくは公式サイトにて

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