関空発、アンコール遺跡群を求めて

地球上の世界遺産のなかでも、トップクラスの人気を誇る「アンコール遺跡群」。9世紀(日本は平安時代)に栄えたクメール王朝が残した遺跡で、クメール美術の大傑作と言われている。その「アンコール遺跡群」があるのが、カンボジアのシェムリアップ。日本からの直行便も就航したばかりのカンボジアに、格安航空会社「香港エクスプレス」の協力をもと、関西国際空港から香港を経て、カンボジアに行ってきました。
カンボジアって、どんな国?
東南アジアのインドシナ半島南部に位置するカンボジア。1970年にはクメール共和国が樹立し、その後、内戦を経て1993年に誕生した。首都はプノンペン。日本からの入国にはビザが必須となる。通貨はリエルだが、ほとんどでUSドルが使用可(1ドル=約4千リエル)。かつての内戦により、国民の平均年齢は24歳と若く、また、地雷や不発弾の事故も多かったが、今では処理が進んでおり、都心部ではほとんど皆無。国民性も驚くほどおだやかで、欧米からの観光客も多いこともあり、治安も昔ほど悪くない。
世界中から訪れる圧巻の「アンコール遺跡」

もっとも有名な遺跡「アンコール・ワット」は、世界遺産「アンコール遺跡」のひとつで、その遺跡群を代表するヒンドゥー教寺院建築。この寺院は西を正面としているため、建物の背後から登る「日の出の美しさ」は特筆モノで、そのため、早朝(5時頃)から訪れる観光客が後を絶たない(年に2度だけ中央の祠堂から太陽が上がるんだとか)。「アンコール・ワット」をはじめとする「アンコール遺跡」全体の入場には、顔写真入りのチケットが必要で、1日20ドル、3日で40ドル(1週間有効)。ちなみに、この「アンコール・ワット」は、東西1.5km・南北1.3kmという大寺院。「アンコール遺跡」全体では、400キロ平方メートルという、途方もない広さ。見どころが多すぎる上、1年を通じて日本の夏のような気候なので、熱中症対策はマストです。
主に砂岩と紅土で築かれた「アンコール・ワット」は、高さ65mもの本殿中央祠堂を中心に、ヒンドゥー教の宇宙観を具現化した幾何学的な大伽藍で展開されている。建物内部の壁にはヴィシュヌ神やさまざまな神話、さらには王や妃、クメール人など姿が描かれており、なかには江戸時代(1932年)にここを訪れた平戸藩士・森本一房の落書きも(今は炭で塗りつぶされている)。そして、「アンコール・ワット」と並んで人気の「アンコール・トム」もぜひ訪れたい城砦都市遺跡。こちらはさらに大きく、一辺3kmの正方形の都市で、なかでも映画『トゥームレイダー』のロケ地としても有名な「タ・プロム寺院」の自然と遺跡が織りなす摩訶不思議な造形美は、一見の価値あり! ほか、すべてを堪能すると、とても1日では回りきれません。

また、日本人には馴染みの薄いヒンドゥー教&カンボジアの歴史だけに、すべて一目で理解するのはなかなか至難の業。できるならば、現地のガイドさんにぜひ案内をお願いしよう(記者チームを案内してくれたのは、流暢な日本語、詳しい解説、チャーミングなガイドで楽しませてくれたハウ・ホッチさん。後日、人気ナンバー1と聞いて全員が納得するほどのパーフェクトなガイドでした)。より旅が楽しいものに。旅行代理店などで指名も相談できます。
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