蒼井優「失敗もステキなものになる」

2016.11.16 18:30

8年ぶりに映画単独主演をつとめる女優・蒼井優(16日・大阪市内)

(写真2枚)

女優・蒼井優が8年ぶりに映画単独主演をつとめる映画『アズミ・ハルコは行方不明』。その記者会見が16日に大阪市内のホテルでおこなわれ、監督の松居大悟とともに登場。「自分のことだと思った」という映画について思いを語った。

蒼井が演じる主人公のアラサー独身OL・安曇春子が突然姿を消し、その行方不明のポスターをモチーフにしたグラフィティアートが街中に拡散。映画では、その春子とハタチの愛菜、そして、無差別に男性を襲う女子高生集団の3世代の生きざまを、時間軸を交錯させながら浮き彫りにしていく。笑いと毒、スリルと愛に満ちた青春ストーリーだ。

会見で「台本を読んだとき、これは自分の話なんじゃないかと。自分の30年近い人生のなかで負ってきた傷だったり、穴だったりが、安曇春子と同じ位置にあるような気がして。現場の女性スタッフも、原作を読んだ友だちも、この映画を観てくれた友だちも、みんなそう思ったと言っていて」と語った蒼井。本作の撮影現場では、「誰しもが持ってる『安曇春子』の部分、キャラクターをカメラの前において。今回は、置くという形をとって、蒼井優として何かを味付けをしないように気をつけました」と振り返った。

映画『アズミ・ハルコは行方不明』の会見に登場した蒼井優(左)と松居大悟監督
映画『アズミ・ハルコは行方不明』の会見に登場した蒼井優(左)と松居大悟監督

そして、「映画は時系列をグチャグチャにすることでエネルギーを生み出すという手法を監督が取られているんですが、その攻めの台本にどこまで攻められるか試されるような気がして。プロデューサーと監督、主演の3人が同い年ということで生まれるパワーもあるだろうし、それが途切れない自信だけは持てたんです。それが失敗に終わったとしても、自分の映画人生においてすごくステキなものになっていく自信もあった」と語った蒼井。映画は12月3日より公開される。

映画『アズミ・ハルコは行方不明』

2016年12月3日(土)公開
監督:松居大悟
出演:蒼井優、高畑充希、大賀、葉山奨之、ほか
配給:ファントム・フィルム PG21
© 2016「アズミ・ハルコは行方不明」製作委員会

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