天才ジャコパスのドキュメンタリー映画

2016.10.20 14:00

1970年代半ば、革新的なプレイスタイルで音楽業界に衝撃を与えたベースプレイヤーのジャコ・パストリアス。35歳の若さでこの世を去った彼の生涯に迫るドキュメンタリー映画『JACO』が、12月3日から全国で公開される。

jaco

ジャコ・パストリアスは、1976年にジャズ・フュージョン・グループ「ウェザー・リポート」に3代目ベーシストとして加入し注目を集めたミュージシャン。世界中を驚嘆させたファースト・ソロ・アルバム『ジャコ・パストリアスの肖像』を代表とする彼独特の奏法は、メロディアスなフレーズを高速で奏でるなど、曲を支えるリズム楽器と思われていたエレクトリック・ベースに、ソロ楽器としての可能性を広げることとなる。音楽の世界に多大なる影響を与えた彼だが、「ウェザー・リポート」人気絶頂期に自己のバンド結成のために脱退。やがてドラッグに溺れて路上生活を送り、クラブでの乱闘の末、35歳の若さで戻らぬ人となった。

メタリカのベーシストであるロバート・トゥルージロが制作総指揮を務めた本作は、「ウェザー・リポート」のウェイン・ショーターなど、彼と親交を深めたミュージシャンの証言や、家族や友人からのインタビューを通じて、これまで知られていなかった、神とも崇められるひとりの天才の生涯に迫る。インタビューには、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーやスティング、ブーツィー・コリンズ、ジェリー・ジェモットら様々なジャンルのベーシストはもちろん、ジョニ・ミッチェル、ハービー・ハンコック、カルロス・サンタナほか、豪華なアーティストが出演。ジャコの音楽家としての魅力を語る。新宿シネマカリテを皮切りに順次全国公開される予定。

映画『JACO』

2016年12月3日(土)公開
配給:パルコ

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