堺のクリエーター結集、宿泊施設を提案

2016.10.14 07:00

カフェではコーヒーなどのドリンクとともに、「堺伽俚」のカレーが登場。夜は日本酒やワインとともにおでんなどの一品が楽しめる

(写真5枚)

海外との交流も盛んな貿易港として栄え、刃物・自転車などの伝統産業も多い大阪の堺。そんな堺の魅力を味わってほしいという思いから、地元で活躍する多ジャンルの有志が集い、新プロジェクトとして立ち上げたカフェ&レジデンス(宿泊施設)が10月9日にオープンした。

にっき餅の「八百源」や「松倉茶舗」といった老舗をはじめ、カレー専門店やセレクトショップら堺に店舗を構える店主、建築家、カメラマン、デザイナーらクリエイターたちが業種を越えて集結。チーム一丸となって生み出したのが阪堺電車・大小路駅前の宿泊施設とカフェ「SAKAINOMA(サカイノマ)」(堺市堺区)だ。

「堺には伝統的な文化が楽しめる土地であり、新旧含めておもしろいお店が点在しているが、日帰りで帰ってしまわれる方がほとんど。それは宿はビジネスホテルが中心となっており、泊まりたいと思える場所が少ないという背景もあるかと。そこで、それぞれの業種を活かした宿泊施設を作りました」と担当者。

南蛮貿易が盛んな頃に生まれた、「八百源」のにっき餅。ドリンク付きのにっき餅セット650円
南蛮貿易が盛んな頃に生まれた、「八百源」のにっき餅。ドリンク付きのにっき餅セット650円

堺に縁ある建築事務所「infix(インフィクス)」の間宮吉彦さんが町家のリノベーションを手掛け、宿やカフェで用いられるアート作品や食器などは、メンバーが目利きし、堺由来のものや発信していきたい作品をセレクト。またカフェでは、普段はテイクアウトのみの「堺伽俚(さかいカリー)」などをいただける。今後は、紹介した品々の販売や、宿泊施設の一部の「離れ」で生け花やお茶などのワークショップなども企画していきたいとのこと。

宿泊施設「熊」の離れ。昔ながらの佇まいを活かした設えに。また、作家の展示会、生け花、お茶会なども企画していきたいとのこと
宿泊施設「熊」の離れ。昔ながらの佇まいを活かした設えに。また、作家の展示会、生け花、お茶会なども企画していきたいとのこと

宿は熊野町と錦之町に一棟貸しが2棟と部屋貸しが1室となるが「今後はこの旧市街に宿泊施設を増やしていき、ギャラリーやワークショップのスペースとしても活用できればと思っております。これをきっかけに町が活性化し、お店が増え、さらに街歩きが楽しい堺を目指したいです」。堺が観光名所と盛り上がるための起爆剤として期待したい。一泊1人8,000円(11月から宿泊可、2人まで)~。

「SAKAINOMA CAFE&RESIDENCE」

2016年10月9日(日)オープン
住所:堺市堺区熊野西1-1-23(宿泊施設・熊、カフェ)、堺市堺区錦之町東1-1-5(宿泊施設・錦)
営業:カフェ11:00〜21:00
電話:072-275-7060

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本